中小企業診断士試験 過去問1次 平成30年 財務・会計 第8問 | 2019年度ストレート合格するための中小企業診断士情報

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中小企業診断士受験の合格のための支援をおこないます。
さまざまな情報や試験のための戦略、勉強の仕方などを平成29年度合格の6人で伝えていきます。

みなさんこんにちは!

財務・会計担当のねこにきです!
 

今年最後の財務・会計の投稿となりました。

年末年始の休みの間も継続して勉強しておけば、その分

他の受験生との差が付きます!

忘年会で飲む前に30分でも1時間でもやっておきましょう!

(1日ぶっ続けで勉強して新年燃え尽きないように…)

 

さて、今回は第8問です。

 

(出典:一般社団法人中小企業診断協会)

 

本問のテーマは「原価計算」ですね。

製造業にお勤めの方はイメージしやすいかもしれませんが、その他の

方は「???」って感じになりがちですよね。僕もその一人でした!

そんな時は料理を作ることをイメージしてみてください笑

例えば、カレーと野菜スープを同時に作るとします。

ルーなどの材料はどっちにいくつ使ったかわかるので個別直接費、

隠し味の醤油はどっちに使ったかはわかりますがどれだけ使ったか

わからないので個別間接費、

おつかいのお駄賃はどっちにも当てはまるから共通間接費…

のように当てはめてカレーと野菜スープを作るのにいくらかかったか

計算するのが原価計算です。

 

さて、原価計算について簡単に整理します。

①種類

(ⅰ)個別原価計算…受注生産向け(本問のテーマ)

(ⅱ)総合原価計算…見込生産向け

(ⅲ)標準原価計算…見込生産向け

 

(ⅱ)(ⅲ)についてここでは触れませんが、復習しておいてください。

どれも頻出論点です。

 

②個別原価計算について

(A)流れ

必ず「部門別」→「製品別」です。

 

(B)計算手順

(ⅰ)各部門の製造直接費・間接費を計算する

(ⅱ)共通間接費(ex.工場の建物減価償却費)を各部門に配賦する

↑ここまでが1次集計

(ⅲ)補助部門費を製造部門へ再配賦…直接/相互配賦法等にもとづく

↑ここまでが2次集計、部門別個別原価計算

(ⅳ)各部門で製造指図書にもとづき製品別に(ⅰ)~(ⅲ)のように配賦

↑ここまでが製品別個別原価計算

 

cf.直接/相互配賦法とは

(α)直接配賦法

2次集計の際に補助部門間取引はないものとして製造部門にのみ補助部門費を配賦する

(β)相互配賦法

2次集計を2段階で行う

1回目…補助部門間取引があるものとして全体に補助部門費を配賦する

2回目…補助部門間取引がないものとして残りの補助部門費を製造部門にのみ配賦する

 

それでは本問の解説です。

(ア)×

製造間接費には部門別に分類できるもの(ex.その部門でしか使わない部品代)と

全部門共通のものと両方あります。前者は配賦しません。

(イ)×

工場管理部門にも原価は集計します。その部門で働く社員の給与等ありますよね。

一度集計してから2次集計で製造部門に配賦します。

(ウ)○

(エ)×

2次集計ではまだ部門別配賦です。まとめ②(A)のようにこの流れを守って計算します。

「製造指図書」→「各部門」であれば○です。

 

したがって、答えは(ウ)になります。

 

原価計算は計算ができるようになることが第一ですが、このように理論で聞かれても

計算手順を思い出しながら解くと解きやすくなります!

 

少し早いですが、みなさんよいお年をお迎えください。

ではまた来年~

 

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