この漢字一文字を目にするだけでドキッとしてしまう。
これは咄嗟の反射神経で、はや30数年にもわたる習慣になってしまった。
今も手元にある化粧品会社のPR冊子をペラペラとめくっていたら、〇〇芳朗さんという男性が何やら語っていて、
ドキッと一緒にほんの小さくキュッときた。
とても好きだった人の名前が「芳樹」という名前だった。
それなりにピチピチしていた妙齢時代、彼をひたすら思い続けていた。思い続けただけで何も起こらず、静かに静かに終息していっただけの、淡く幼く苦味のきいた恋だった。
みんな、どうなんだろう?
むか~しむかし大好きだった人の名前の一文字を見かけただけで、ドキッ、キュン、ズキッとしちゃうもの?
そして、もっともっと年老いて正真正銘のお婆さんになるくらい長生きしたとして、若い頃の片思い相手の名前の一文字で身悶えしちゃっているのかしら?未来のワタシ。
是非、そうであって欲しい。
そう望んでしまうのがなんだか可笑しいけれど。
ああ、今日は暑いよ、暑いです。