結局は才能に惚れた者としか一緒にはいられない。


生活や普段の付き合いは別として 何か物事を共に創り 喜びを分かち合うのは 相手への敬意 愛情が不可欠だと思う。



古い付き合いのあるT氏に何年も無理難題を強いられて来た。


共通の知人もいることだし単発な依頼なので快くは引き受けていたが コロナ禍あたりから徐々にルール違反というか(それは自分の解釈なのだが)常軌を逸してるように感じた。


『バンドのメンバーが休むから練習にだけ手伝って 。キャンセル料金勿体無いから』


『〇〇日にLIVEするからこの曲覚えといて』など何度も。


しかし 毎回その話はご破産になっている。

  2、3曲ではない。 毎度10曲以上 

スタジオには入るがみなたった一回の合奏で誰かが抜けて 自然消滅。 空けていた日程の本番なんて実現した試しは無いww 



これも自分の解釈だが音楽をする者はみな小さいながらも看板を背負っている でなければずっと続けて行けないと思っている。




その看板を誰かが評価して依頼してくれる訳だから四の五の言わずにやる。

シンプルな事です 光栄だ。勉強にもなるし。



今回その件のT氏が持ち掛けて来た話はどうも彼が 長年温めて来た理想の音楽で自分が歌うという。

昭和歌謡。    その新バンドを立ち上げるからメンバーとして演奏してくれ  との事。


〇〇〇〇という名前のバンドで曲はこれこれ(また10曲ほど)  本番は仕上がってから決める。


…    いや  それは話が違うじゃないの?   

昭和歌謡 邦楽 男性で限定するならバンドの音楽性もかなり幅は狭くなるし だいたい自分らも生まれは昭和の後半じゃないの?  洋楽もJAZZもダメ? 


それにね大事なことはあなたの温めて来た情熱なんか知らんし 純メンバーとして召喚するならバンド名 曲も決める前じゃないか? 




そりゃアンタ決めていた純メンバーに練習入る前に土壇場で逃げられたんじゃないのww 


で そのお鉢をワタシに回すと。


どんだけ面の皮鉄板www


ハイ これです。 ごめんね 


自分もこれから忙しくなるし 構ってられないのですよ。  そんなヨタ話にww 


また暇になった時 機会があれば…   無ければ縁は切れたという訳だから諦めて下さい。 


飲みにとかなら声かけてね。



しかしまあ 自分とは人に動いて貰い 何かを共同で創り出す順序がまるで違うし 時間の観念が異なる。  


仲間 お客 お世話になるお店 関係者の時間を奪って自分の理想を少しだけ叶えさせて貰う図々しい行為なのですよ?  たとえギャラを出したとしても。    謙虚過ぎてちょうど良いぐらいと思う。


そして一番の大事な点   それは


あなたの才能に自分は惚れてはいない。

空回りしたナルティシズムが気の毒に思える時もある。


これに尽きます。




【了】