金融庁は12日、「ポケットバンク」のブランドで全国展開する消費者金融大手の三洋信販(本社・福岡市)に対し、国内約940の全営業店を対象とした業務停止命令を出す方向で最終調整に入った。
年内にも発動する見通しだ。業務停止期間は数日間とみられる。顧客の取引履歴を改ざんして、受け取りすぎていた利息の返還額を実際より抑えた行為が、貸金業規制法違反に当たると判断した。消費者金融大手に対する行政処分は、今年4月のアイフルへの全店業務停止を含めて今年3件目で、消費者金融業界の健全化を求める声が高まりそうだ。
三洋信販は1959年に創業し、2006年3月期の貸付金残高は5673億円で業界7位。83年からカードキャッシングに乗り出し、業績を拡大してきた。
過払い金返還請求が急増している中で、サラ金側は最高裁判例もあり過払い金返還しなければ仕方がないだろうという流れになっています。
普通はそこで覚悟を決めて、正しく過払い金返還すると思うのですが、ゴネて闘うならまだしも、データを改ざんして過払い金返還額を少なく見せるというのですから、大手企業のやることじゃないですよね。
私の友人も過払い金返還請求中ですが、ラッキーなことにとても対応が早く、期待通りの過払い金返還してくる会社でした。
ただ、数社借りている方にとっては、過払い金返還請求しても「ごまかされたり」「ゴネられたり」して、てこずる相手=不誠実なサラ金も出てくる可能性があります。
今回の三洋信販事件が相当な警告となって、過払い金返還請求に対するサラ金側の対応はより良い方向へと加速するでしょう。