生態系の破壊 | 200年住宅のススメ

生態系の破壊

地球上には約3000万種類以上の生物が存在していますが、近年生態系の破壊が進み種の絶滅が急速に進んでいます。原因としては人口増加による経済活動を要因として森林破壊などによる生息地域の減少や物流や人の移動のグローバル化による外来種が固有種を絶滅化してしまうなどの原因があります。

残念ながら絶滅した生物を元に戻すことは出来ませんが、これ以上増やさない為には、

•持続不可能な状態にならないような人口の増加抑制や資源消費を押さえる生活様式への転換
人口増加により食糧や燃料などの需要が拡大しており地球が持っている収容力を超える危惧があります。天然資源などは限りがありますし、食糧生産には土地がないとどうにもなりません。人口の増加のスピードを遅くし、有限な食糧や資源を持続可能な再生ができるように私たち自身の考え方や生活様式を変える必要があります。

•地域での特色ある食生活の復活
合理化や経済のグローバル化が進み、世界的に農業、漁業などの生産品目が少品目化しています農産物の大量生産で世界的にみれば小麦やトウモロコシ、大豆に米といった限られた品目が広大な農地で生産されており、各地域で独自に消費されてきた作物が減少、これも種の多様化の低下の一因でもあります。

•経済最優先による乱開発をやめる
生態系の連鎖はよく食物連鎖などとして多くの生物が存在することで人自身も生かされていることは説明されていますが、あまりにも経済効率を優先するがために害虫や人にとって有益ではないと思われた生物については徹底的に排除しようとします。しかし生態系自身完全に解明された訳ではなく科学的知識も必ずしも十分ではないのでいかなる問題が今後起こりうるか解らない部分も多い。

•侵略的外来種を増やさない
外来種は海外から貿易活動やなにがしかの人的意図により持ち込まれたり、人的な意図によらず他の地域から入ってきた生物や、本来は本州以南にしか生息していなかったカブトムシなどが環境の変化や人が持ち込むことで北海道などにも生息するようになるなど国内での移動が原因でその地域の生態系に影響を与えたりしています。現在日本では本来は生息していなかった生物数は約2000種と言われています。例に出すとペットとして輸入されたものが野生化したカミツキガメやアメリカザリガニや水槽の水草でおなじみのホテイアオイやあの四葉のクローバーのシロツメグサは牧草として輸入されたものでした。外来種の中で生物多様性を脅かす可能性のあるものを侵略的外来種と言い、具体的には沖縄のマングースや、小笠原諸島のグリーンアノールというトカゲなどは昆虫を補食し小笠原諸島固有の種を絶滅か絶滅させようとしています。また湖や川などにおいてもスポーツフッシングを目的として輸入されたブラックバスやブルーギルなどの外来魚により淡水魚のみならず水生昆虫などの固有種が絶命の危機に面してしまっています。ブラックバスなどは愛好者も多く各地域での経済効果も高い為になかなか駆除に積極的でないのも事実ですが、せめて折角釣ったものをリリースしないで適正に処分することで固有の生態系を守ってもらいたいと思います。


このように侵略外来種の多くは人がペットして輸入したものなどが野生化したものが多く、これ以上持ち込まないこと、ペットなどを捨てないこと、既にいる外来生物を他の地域に広げないことが大切だと思います。

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