この2~3年前から美術展にちょっとした変化を感じます。

ユニークな趣向のものが増えて、なんだかおもしろそう・・・って思いませんか?

 

 

国立新美術館「草間彌生 わが永遠の魂」

 

現代アートでは世界的に有名な草間彌生さん

会場には外国の方もたくさんおられて、やはりメジャーなんだなぁと実感。

独特の水玉表現には見覚えのある人も少なくないはず・・

広大な会場にこれまたドでかい作品がジャーーン!オブジェがドーーン!インパクトのすごさったらもう・・。

 

 

こちらは

京都国立近代美術館「ゴッホ 巡りゆく日本の夢」

 

日本では印象派を好きな人が多いと言われています。

美術の教科書にも載っていたゴッホを知らない人はほとんどいないのでは・・?

カンタンにいうと「日本人はゴッホが大好き~ゴッホも日本が好きだったんだって・・しかも浮世絵!知ってた?」って展覧会です。

 

 

 

 

「え?世界的に有名なあの西洋メジャー作家も日本人作家の絵を真似してるの??あのドガが北斎をお手本に??え?他にも?」

という展覧会がこちら

国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」 

 

 

西洋の芸術家が日本の北斎や浮世絵にインスピレーションを得ておおいに触発され、その作風をとりいれたり、日本画家が印象派など西洋の画法に影響を受けたりしたことにスポットライトを当てています。

 

 

この二つの展覧会、

何がユニークな趣向かといえば・・「見比べる展示」にその秘密が。

 

両者の絵を近くに並べて見せることで、類似点がものすごく分かりやすくなっているんですよね。

 

 

ある作家が遠く離れた海の向こう、他国の作家の絵に魅了される。

その作家の絵に刺激とインスピレーションを得て描いたと思われる絵が描きあがる・・・

 

そんな二人の(奇跡的に現存している!)作品を、百年以上も経っていまこの時代に なんと!!

 

じっくりと見比べることができるっ

 

こんな奇跡、夢みたいな共演はないですよね。

この上なく贅沢な鑑賞だと感じます。

 

普段はそれぞれが別の国の美術館に所蔵されてますから。

見比べるなんて絶対無理ですもん。

こういう世界的名作同士を比較展示するのは世界初なんですって。

 

なんと 有難い~~

 

誰がそんなすごい展覧会を

思いついたの~~!?

 

 

 

ある作家の画風に触発されてインスピレーションが閃き、別の作家に新たな作品が生まれる・・・描いた本人の功績もさることながら、そこに着眼して観る人にわかりやすいように展示する工夫を凝らしたのは

 

この展覧会を企画した

美術関係者及び学芸(研究)員のなせる技。

 

観る人に

「あっ。この配色を参考にしてこの色を使ったんやわ!」とか

「これ、そのままこっちに書いてるやん~」

とか感じさせてくれる。

画家に対する知識がなくても、

行って鑑賞するだけでわかるという説得力。

 

これはすごい。

 

企画した学芸(研究)員さん、すごい!

 

 

洋画にしか興味のなかった人でも、

急に浮世絵が気になりだすかもしれません。

 

たまたまウチのバイヤーMくんが仕入れて来たばかりの額を見せてくれました。なんてタイムリー!

骨董屋嫁の役得~~♡

 

ゴッホが見た絵はこんなんだったのかな~

それにしても構図がそっくり!

 

 

 

 

これまでの美術展覧会とは大きく違うこういう見せ方の新しい試み、とってもいいと思うのです。

 

だってね。

 

今までのよくある美術展覧会が出来上がる過程って、私のイメージだとこうです。(*個人の感想です)

 

誰かの作品展をすると決まる

→自館が所蔵する作品をピックアップ

→国内外のコレクターの所蔵作品を集める

→所蔵している美術館から借りる

→会場内に並べる

 

ということくらいしかイメージできない展覧会って多くなかったですか?

 

そこからわかるのは「この作家って、こんな絵も描くんだ~」とか「生い立ち」くらいじゃ・・?

 

 

それがですよ。

 

「こんなん知ってた~?」

 

っていうネタがあると

 

「え?どういう事?知りたい知りたい~」

 

ってなりません?

 

 

なおかつ作家の、「ヘェェ・・」「ほぉ~ぅ」なインスピレーションの軌跡を辿れ、

 

しかも日本のアートの世界に誇れる斬新さや、その価値が認められている!ってことを実感できる展覧会なんて!!

 

 

すごく嬉しいじゃないですかー。

 

 

なんか・・ニッポンやるやん。

 

って誇らしい気持ちになったりして。

 

 

私の脳裏には日本の学芸(研究)員の方々が海外のキュレーターたちと二枚の絵をきっかけに交流し、語り合い、秀逸な企画を作り上げていく光景が浮かびます。

 

 

さらにもし、こんな美術展が世界各国で開催されれば双方の国の人だけでなく世界中の人に面白さが伝わっていくことにもなります。

 

 

二枚の絵がもたらした絵画史における国境なき革新の波は言語の壁や宗教の違いまでも、やすやすと越える。

 

 

アートを通して違いや個性を認め合える関係が広く世界に伝われば、このすさまじい価値ある財産を、国の違いだけで焼いたり破壊したりする世の中には絶対にすまいと誓う人々がふえるだろうになぁ・・

 

 

アートの底力をひしと感じるのでした。

 

 

すでにこれらの展覧会は終了していますが、

詳しくレポされてる素敵なブログを発見したのでここに貼り付けておきます。展覧会を見逃した~!と思った人はこちら

 

 

国立新美術館「草間彌生 我が永遠の魂」

 

  美術手帖サイト

  https://bijutsutecho.com/news/2181/

 

  アートテラーとに~さんのブログ

  https://ameblo.jp/artony/entry-12250312145.html

 

 

京都国立近代美術館「ゴッホ 巡りゆく日本の夢」

  

  アートテラーとに~さんのブログ

  https://ameblo.jp/artony/entry-12323161983.html

 

  裸眼日記 青柳唯さんのブログ

http://www.yuiaochang.com/entry/2017/08/29/205114?amp=1

  

 

 

 

国立西洋美術館「北斎とジャポニズム」

 

  まなべやさんのブログ

  https://manabeya.com/hokusai-japonisme/

 

 

 

日本の美術館は海外とは違ってなぜか写真撮影が禁止のところが多いです。ほとんどがそうじゃないかなぁ・・なんでなんだろう?

 

なので写真多めの公式サイトや作品写真掲載の了解がとれてらっしゃる方のブログはとってもありがたいんですよね。

 

 

書いてらっしゃる方はこんな方々。

 

アートテラーとに~さん

元吉本興業のお笑い芸人。

世界で一人しかいない「アートテラー」(美術を面白おかしく解説する仕事)として、美術館の講演ガイド、アートツアー企画運営、アートフェスティバルのガイドなど独自性のある活動をされてます。

 

青柳唯さん

札幌在住ミュージシャン。絵画・音楽・お笑いなどをテーマに書くブログ「裸眼日記」が好評。

 

真鍋弘嗣さん

エンターテイメントについて書く「まなべやブログ」ではこうおっしゃってます。

「僕は、批評家でも無く、評論家でもありません。

当然、文章を上手く書くことも出来ず何も伝えることが出来ないでしょう。

でもラブレターなら、上手く書けなくても、その誰かに何かが伝わるかも知れません。この、まなべやブログは、ラブレターです。」

 

 

とっても素敵な方々でしょ?

お会いしてみたいなぁ〜。

 

人の感想ってとっても面白いです。

あ、こんな風に感じていいんだ!

な~んて発見もあるのでね。

 

 

人のフィルターを通して自分に気づきが起きる。

新しい価値観を知ると、自分の世界が広がります。

アートは楽しく遊びながらそれができる。

正解のない世界。

たまらない魅力です。

 

 

 

 

骨董はパワースポット!

 

この道35年のベテランバイヤーであるオットと全くの素人である嫁。二人の落差から垣間見える、骨董をめぐる発見とは?

 

 

 

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葉山彩子

 

 

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生家が代々続く骨董屋だったわけでもなく、短大卒業後の仕事は保育士、もちろんのこと骨董品のことはほとんど知らず鑑定なんかできません。

 

そんな私がなぜ会社社長になったのか?

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