あるとき

 

 

オットが古そ~~な四角い木箱を持って帰ってきました

 

 

 

 

 

取り出したのは、お抹茶をのむ時に使う

 

 

 

ちょっとおおぶりな お茶椀

 

 

 

「これはなんていう焼物なん?」

 

 

 

「これは~~志野茶碗やな。」

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ~~~ん。

 

 

 

 

 

 

 

しげしげとみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よくあるこんな

いわゆる左右対称な↑  まんまる〜〜

 

 

と違って

 

 

 

左右対称な完全円とは言い難いこのコ

 

なんかゴツゴツしてる・・ぐにょってるしw

 

 

 

 

両手で包み込むようにもってみる

 

 

 

 

 

でこぼことした いびつなかたちだけれど

 

右、左と持ち替えたり、くるくる回したりしていると

 

 

 

 

あれ?なんかすーっと手になじむ・・

 

 

 

 

持ち心地がフィットするおさまりどころがある!

 

 

 

 

 

 

おぉ。

 

 

こんな風に持ってみるとよくわかる

 

 

 

この持ち心地♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・あっ!

 

 

 

これは前の持ち主も

そのまた前の持ち主も

きっとこの収まりどころ

気づいたはず…!

 

 

とひらめいたんですよね。

 

 

 

 

 

ここに手を収めて

お抹茶をのんだにちがいない〜〜っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間

なんとも言えない親近感

指先から じわぁ〜っと伝わってくるような

 

 

 

 

 

なんだか秘密を共有したような気がして

ニンマリ・・ほくそ笑んでしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで冒頭のコレ  再び登場

 

 

 

表面にへっこんだような跡があるお茶碗

 

 

こういうことかあ〜〜〜!!

 

 

みてるだけでは

なんとなくスル〜してた このくぼみ・・

 

 

 

今までは 

 

こういう模様なんかな〜〜?

って思っただけでした

 

 

 

 

自分サイズにあつらえたオーダーシューズのように

 

自分にフィットする持ち心地を味わってしまうと

なんとも言えない愛着が湧いてくる

 

 

 

 

 

この器を作った人の

ニクい仕掛けにグッとくるんですよねぇ

 

 

 

 

 

 

これを知ってしまうとですね・・

 

 

 

例えば

三井記念美術館にある 

卯花墻(うのはながき)という志野茶碗

 

 

 

 

「も・・持ってみたいっ

という衝動にかられますw 国宝ですけどっw

 

 

 

 

それ以来

美術館に行ってガラスケース向こうに抹茶碗があると持ち心地が気になってしょーがない うははww

 

 

 

 

 

 

 

話はウチの志野茶碗に戻ります

 

 

 

 

「これ横になんか模様が入ってるよ?」

 

 

「あ、それが正面やな。」

 

 

「ん?」

 

垣根模様なんだって〜〜わかりにくっw

 

 

 

模様がワンポイントになって

 

 

 

 

その器の正面とか背面が決まったりもするそう。

え。器に正面とかあるんだ・・まるで人みたいじゃないかw

 

 

 

 

 

 

「これ、あたり傷?割れてるやん??」

 

「いや、これは窯傷といって模様みたいなもんや。

 

これがまた味があってええやろ~~」というのです。

 

 

 

 

それが味??

 

 

 

 

器を前にしてそんな会話が繰り広げられ・・

 

 

 

 

よーっくみるとそれは損傷ではなく

焼き上がる過程で偶然できたもの

それが個性となって見どころになるんですって!!

 

 

ホクロ美人とか、えくぼのようなものかなぁ。

つまりこれってチャームポイントなんだぁ~。

 

 

 

 

そう思うと・・

 

 

 

 

 

 

 

なんか可愛いくてキュンキュンしてきたーー(笑)単純

 

 

 

 

 

 

それにしても

はるか最初の持ち主までさかのぼれば何百年も前・・!

 

 

 

そんな昔に作られたものが

よくここまで生き残ってこれたなぁ・・・。

 

 

 

てか

今まで何人の人がこの器を使い

触り心地に同じようなことを思い

キュンキュンしてきたのだろ〜〜w なんか萌えるw

 

 

 

 

 

チャームポイントのあるこのコは

きっとたくさんの人に愛でられてきたのだろうな。

 

 

 

 

うんうん。

 

 

 

あ。だからこそ・・

この味わい深い感動ポイントのおかげで

粗末に扱われることなく

 

 

 

箱入り娘のように大切に受け継がれてきたにちがいない。

 

 

 

 

 

 

おおおおお〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

長い歴史の中で

同じことを感じた人たち・・

 

 

 

なんだこの同志感w

 

 

 

気持ちが通じ合えた嬉しさったらありゃしないひとり芝居感も否めない

 

 

 

 

ワァァアァァ・・

 

 

 

 

親近感の沼に

ドボ〜〜ン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「気に入ったぁ~~! 

 これ、欲しいーーーっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

💗💗💗💗💗💗💗💗

💗💗💗💗💗💗💗💗

💗💗💗💗💗💗💗💗

 

 

 

 

 

 

 

お気に入りが見つかるとワクワクして

テンションがあがりません?

 

 

 

その湧き上がる気持ちはパワーとなって

着実に身体にみなぎってきます。

 

 

 

 

欲しい。

手に入れたい。

使いたい。

そばにおきたい。

ずっと見ていたい。

 

 

 

恋愛と似ていますよね~~。

 

 

 

一目惚れに近いかな?

 

思いがけず恋に落ちている。

 

 

 

 

 

 

 

現にオットは興奮気味に

「いいもの見つけた~~」

と骨董を持って帰ってくると

夜寝る前によく言ったもんです。

 

 

 

 

「明日の朝起きるのが楽しみや~~🎶」

 

 

 

 

 

「なんで??」

 

 

 

 

 

「朝起きてまたこれを見るのが楽しみやねんな~~会いたくて会いたくて目が覚めるというか…♡」

 

 

 

 

 

 

 

「それってまるで恋してるみたい??えぇーーっ 恋愛やん!」

 

 

 

 

 

「そうかな…ポッ(照)」

 

 

 

 

 

 

思わず骨董に嫉妬しかけた自分に気づいて おぃおぃ……な気分。遠い目・・

 

 

 

 

 

 

ともあれ、人がそんなふうに魅了されるとき

 

 

 

心の中には感動エネルギーがふつふつと湧き出している。

 

 

 

 

 

お気に入りの骨董を

 

ええなぁ〜ドキドキとしみじみ思う。

 

 

 

 

愛でていくうちに

その幸せ感が

 

 

 

ええなぁ〜ドキドキ自分を励まし、

ええなぁ〜ドキドキ自分を慰め、

時には

ええなぁ〜ドキドキ気持ちをリセットして平常心を取り戻せたり、

ええなぁ〜ドキドキほっこりさせてくれ捻じ曲がった気持ちを解いてくれたりもする。

 

 

 

 

ええなぁ〜ドキドキ気持ちを注いだモノは

 

 

 

 

いつしか自分にとって

特別なチカラを持つパワースポットになっていく

 

 

そんな気がしませんか?

 

 

 

 

 

 

 

こんなんもあった〜〜🎶  もうええて?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、大事なことを忘れていました。

 

 

 

骨董といえば、古くて汚くて壊れていてどうにも使えない時代遅れなものと思っていません?しかも胡散臭い。

 

 

 

 

ただ単なるレトロ品でしょ?

 

なんであんなに高いものがあるわけ?

 

ニセモノとかあるんでしょ?

 

騙されるんじゃないの?

 

前に使ってた人の念がこもっているから、祟られるんでしょ?

 

うっかり関わったら呪われるから怖い怖い・・。

 

 

 

 

 

ま。

 

御多分に洩れず、ずいぶん長い間私もそう思っていましたけどね(笑)

 

 

 

 

 

 

それがあっさり覆るようなことがあったんです。

 

 

 

 

 

気づいたきっかけは、連れて行ってもらったオットの仕事場である古美術道具市場でのことでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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葉山彩子

 

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生家が代々続く骨董屋だったわけでもなく、短大卒業後の仕事は保育士、もちろんのこと骨董品のことはほとんど知らず鑑定なんかできません。

 

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