北海道の冬は厳しく

新しいリールを買ったからといって

気軽に試投に出かけるわけにはいかない。

当然ながら

-10℃などという状況は想定していないので

本来のポテンシャルを発揮できない可能性がある。

また

外気・屋内の寒暖差が激しいため

至る所で結露が発生し

気付かないうちに

想定していないダメージを

受ける可能性もある。

オールドのようなスカスカの作りであれば

どうと言うことはないのだが

現行品のような

キッチリとした作りの物はそうはいかないだろう。

DCのような電子器機は特に注意したい。

 

前置きが長くなったが

外で出来ないから

室内で試投・練習しようというお話し。

 

まずはスペースの確保です。

キャストスペースから、直線で5~10m

幅としては1~1.5m

これぐらいあれば

ロッドを振る→ライン制御→止め

この一連の動作を確認出来ます。

 

ロッドは、3~4ft(90~120cm)のものを用意

自分は、鱒レンジャーを切った物や

ダナイブロスのロッドを使用します。



シンカーですが

出来るだけ柔らかい物にします。

自慢ではないが

私のマシンガンの命中率は低い

思いもよらぬ方向に飛んでいくのだ。

確保したスペースは直線なのに

射程は放射状

周辺には

壁、窓、天井、照明、テレビ、植物

などなど・・・

破損したらマズい物が山ほどある。

もし・・というか

当たる事を想定した柔らかさが必要だ。

5gまでは

サルカンとスイベルをティシュで包み

マスキングテープで巻いた物

それ以上の重さは、ゴムなどを核にして

スポンジを巻いてから

同じように

ティシュ、マステで仕上げます。

正直

7~10gは真っ直ぐ当てれば

ガラスが割れる衝撃です。

状況によっては

使用しない方がいいと思います。



あとは

目標を決めてキャストするだけです。


とはいえ

10mもない狭い場所でのキャストです。

フルキャストはもちろん

オーバーハンドや

サイドハンドキャストも出来ません。

フリップキャストや

バックサイドでのキャストが

メインになります。

Saiponの室内練習場は

5~8mの位置にある

折り畳み物干し台の三角の足の下に

40cm位の丸いクッションを置き

中心に口を開けた、鱒のドリンクホルダーを置いています。



低弾道でカバーに打ち込む想定です。

クッションに当たれば1

鱒に当てれば2

口に入れば3

10投して

5点取れるかな~?

位の命中率です。

命中率80% 10点を目標に頑張ります。

 

もう一つ問題があります。

リールの音です。

ベイトであればクラッチの音

スピニングならベールの返る音

外だと気にならないが

室内だと、まぁウルサイ・・・

スピニングは仕方がない

まあ、ダイワ・シマノの良いヤツは

そんなに音が無いかな。持ってないけど。

ベイトの場合は

今は無き、フリッピング機構搭載の機体であれば

無音でキャスト練習が出来ます。



クラッチを切っても

親指を放せば

ハンドルを回さなくてもクラッチが戻る。

クラッチの“カチッ”がない

本来は、キャストの回転を上げ

着水直後のバイトにも対応できる

という代物で

バスボートで移動しながら

カバーを打ちまくるための機能

左ハンドルで対応できると判断されたのか

ダイワでは無くなっていった。

シマノでは

パワーファイトは右巻き

という信念のためか

クイックファイヤーと名前を変え

しばらく残っていた。



今でも

ダイワでは、船用のリールに

棚クラッチとして機能が残っている。

フォール中にバイトがあった場合に

即座にクラッチを戻して、ファイトに持ち込むためだろう。

 

あっちこっち脱線したが

短いロッドと

フリッピング機構のリールがあれば

自宅で、静かにキャスト練習できますよ。

というお話しでした。


暖かくなってきたとはいえ

北海道はまだ氷点下

もうしばらく室内練習になりそうです。