今回は
ダイワ
ミリオネアST-10AC
をフィネスカスタムしていきます。


フィネスと言っても
今の専用機みたいに
1gから投げられるような物ではなく
古い深溝タイプの物を
3.5~7g位の範囲が投げられるようにする。
というもの

当時は
ベアリングを入れたり
スプールにPEの下巻きをしたり
コルクでエコノマイザーを作ったりして
なんとか軽い物を投げたり
飛距離を出したりしていたみたいですね。

まずは
簡単に終わるベアリング交換から
差し替えるだけなので
一瞬で終了。


これだけで、巻きが軽くなり
巻きの雑味が多少消えます。
スプールの立ち上がりも
多少良くなっている・・・はず。

あとは
なんと言ってもスプールの軽量化です。
不人気オールドリールの
フィネススプールも
中空エコノマイザーも
あるわけがない
スプールが手に入らない状態で
ブランキングはあまりにもリスキー

結果
エコノマイザーを自作し
トータル重量を軽くする
という結論に至ります。
まあ
いつものように
駄菓子の
ジュース型ラムネボトルを加工し換装


センターを出しながら
ラインで締め込んで完成です。


安価で手に入りやすく
加工がしやすいのが特長です。
強度はさほどありませんが
近所で小物を釣る分には
何ら問題ありません。

ラインは
PE1.5号を40mでパンパン
小渓流なら
これ位巻いていれば
多少のトラブルがあっても大丈夫。




スプールを軽くするのに
ラインの巻きを減らす
という方法もありますが
あまりお勧めしません。
ラインにクセが付きやすいですし
巻き取り長さも短くなるし
ブレーキの設定があやふやになるし
一番イヤなのは見た目・・・
良いこと無いです。

最後にマグネットを入れて終了です。
今回の機体は
遠心ブレーキだったので
リグが軽量であればあるほど
後半の失速に対応できずに
バックラッシュが起こりやすい状態
でした。
マグネットを少し入れることで

立ち上がりの回転は遠心で抑えて
後半の回転はマグネットで抑える
というハイブリットを導入しました。


外部から調整は出来ないので
後はキャスコンで調整する形になります。
今回は
遠心1個
マグネット強めで丁度いい感じかな


何台か
オールドをフィネス化して感じた事は
遠心ブレーキの方が向いている
と言うこと。

古いマグネットブレーキのスプールは重く
どうしても立ち上がりが良くない
加えて
立ち上がりの回転を抑制できる位ブレーキをかけると
飛距離が全く出ない。
調整の幅が無いのだ。

一方、遠心ブレーキは
ブレーキシューの数や
マグネット追加など
細やかな調整ができ
バックラッシュと
飛距離のバランスが取りやすい。

正直
1500C・2500Cのフルカスタムがどれほどの物か
知りたい気持ちはありますが
快適さを求めるのであれば
現行品を買うべきだし
不自由さを楽しみたいのであれば
お金をかけずに
遠心ブレーキ搭載のオールド機種を
フィネス化して楽しむってのが
お勧めですよ~。

というお話しでした。