こんにちは、まやです

皆さんお元気でしょうか?


前回の投稿は

番外編のブログだったのですが


「ブンブンうるさい。」

という声があがりまして

擬音を今後控えさせて頂こうかなと

思いまので安心して読んでください。


さて今回も前回に引き続き

怖い小説なのですが

とても面白く深い内容となっているので

覚悟を決めて紹介の方いきたいと思います

それではいきましょう。




ハサミ男



講談社文庫

殊能将之(著)





表紙こっわ

 

ハサミ男だなんてまた物騒な名前ですね〜


著者は 殊能将之さんという方です。


殊能将之さん、この『ハサミ男』で

メフィスト賞 という賞を受賞され

デビューを果たします。


メフィスト賞とは、つまりは新人賞です。

しかし賞金や表彰等はなく、編集者に評価されれば書籍化して貰えるというシンプルかつ

これが強みの賞です。

特徴としては

「究極のエンターテイメント」

「面白ければ何でもあり」

という変わった賞でもあります。

自ずと個性的な作品が集まるわけですね。


なんですけど、巷ではハズレも多い、、

なんて声も少なからずあります。

その中で今も尚、ミステリーランキングで

必ずと言ってもいい程上位にいます。

その理由は何か。


おもろいからです。


まぁ端的に言いすぎましたけど結局そうなんですよ、面白いからずっとこのハサミ男という作品が根強く人気なのです。


あらすじから見ていきましょうか。

以下、Amazonからのあらすじです。



美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。


あらすじだけでもう面白そうですよね。

↓分かりやすく簡単に説明しましょうか。↓



研ぎあげた味を喉に突き立てる。

私は大将と共に、何人もの人を虜にしてきた。

大将、毎度ありがとう。

今日も私の味の犠牲者を探す為に

調査をはじめる。

大胆かつツーンとくる長編ミステリの傑作。






すみません。

これはワサビ男でした。


多分、次の犠牲者僕ですね。

真面目に説明致します。


私はハサミ男。賢い美少女が好きだ。

殺した相手の首にハサミを突き立てるのさ。

さぁ3人目のターゲットはこの子にしよう。

よぉ〜し殺っちゃうゾ〜!!!

え...?もう死んでるじゃん...しかも首に

ハサミ刺さってんじゃん...。

なんで私の方法真似してんの?

許さない!本物は私だ!偽物を見つけてやる!


こんな感じです。

まぁこんなにアホ丸出しではないので

安心して下さいね。


本作はハサミ男の視点から始まります。

そして

犯人が犯人を探すという

意味のわからないストーリーですよね。


しかしそれだけではありません。

そしてこの作品 なんと




どんでん返し



なんですよね〜

はい出ました、叙述ミステリーです。


※叙述ミステリーとは読者の先入観などを

利用し、事実を誤認させるトリックを

使ったミステリーのこと。


最初から『この小説はどんでん返しだよ!』

って言われると疑って読んでしまいますよね。

ただ、安心して下さい。


この話は鉄壁です。



絶対に見破れません。

ハサミ男はあなたより上手です。

皆さんが思いつくオチをちょきちょきと

切って切り絵とかにして遊んでます。


でも僕はですね、最初から疑って読むのもひとつの楽しみ方なんじゃない?って思います。

ハサミ男こいつじゃね〜?とか

こいつが実は犯人じゃねェの〜?とかね。


そしてここ重要!

本作品は小説をあまり読まない初心者の方に

凄くオススメなのです。

ページ数は 520ページ と多いんですけど

殊能将之さんの文章力といいますか

すごく読みやすく、上品なんですよね。

ましてや人が死んでいるのにも関わらず

どこかユーモラスで、深みがあります。

ボーちゃんが入っている川くらい深いです。



最後に主人公がとある一言を言うんですけど

その一言が本当に鳥肌がたちます。

雨の日にレンガをどけたら下に虫がたくさんいた経験ありますよね?それをも超えます。



でもあれもきもいなぁ...



とかなんとか言ってますけど

まとめましょうか。


Q.ミステリー小説を読みたいんだけど

なんかオススメある?

A.ハサミ男を読んで下さい。


Q.どんでん返しを味わいたい!

A.ハサミ男を読んで下さい。


Q.前髪切りすぎた。

A.美容室に行って下さい。


Q.床屋のあのクルクルの名前は?

A.有平棒


『ハサミ男』と検索をすると

ネタバレやら考察やらが沢山出てきてしまいますので、まずは先入観なく読むことをオススメします。


ということで以上

小説 『ハサミ男』の紹介でした。

ここまで読んで頂き

ありがとうございました。







ちなみに僕はよくチャックで挟




〜【完】〜