どうも皆さん、まやです。

小説を紹介するといった次の投稿で蜂の話をするとは思っていませんでしたが、この話をどうしても皆さんに伝えたくて書きました。


vs蜂


VS嵐のパロディですかね。

危うく僕がキッキングスナイパーされる所でした


ではさっそく行きましょう。


1日目


僕は基本的に外干し派です。

なので酷い雨の日以外はベランダで洗濯物を干しています。

そしてある日、洗濯物を干していたら


ぶ〜ん


この音嫌ですよね〜

そう、蜂です。

HIKAKINさんではないです。

HIKAKINさんも勝手に人の家のベランダでビートボックスはしないでしょうし。

しかし、蜂なんてもちろん初めて遭遇した訳ではないので

特段気にもしませんでした。



2日目


その日も僕はベランダに出て洗濯物を干していました。

すると


ぶ〜ん


え?また?そう蜂です。

この辺に蜂の巣でもあるのかなぁ...

なんて他人事の様に思っていました。

しかしあんなことになるなんてまだ僕は知る由もありませんでした。


3日目



その日はベランダが汚れていたので掃除をしていました。ホコリとか意外と溜まるんですよね。

ほうきとちりとりを持って掃除をしていました。


ぶ〜ん


もういいって。

ここまできたら隣にHIKAKINさんいるんじゃねェかって思ってました。

少し慣れてきた感じありますよね。もはや。

ベランダでビートボックスの練習すんなよ

って感じで笑ってた覚えがあります。

しかしふと振り向いたらなんと蜂が2匹。

いや、これおかしいなと思い

向かいの家を見ました


なんとそこにはクソデカい蜂の巣が。


うぉ....


人間って驚くと間抜けな声が出るんですよね。

うわああああとかぎゃああああではなく。

そして理解しました。

あそこの蜂がこっちまで来ているんだと。

突撃!隣の晩御飯!じゃないのよ。

ヨネスケならまだ良かったですが

こっちは命の危険なんです。しゃもじも無いし。

しかし対策の仕様も無いので、様子を見ることにしました。

しかしここで新たな疑問が生まれます。


蜂の種類です。


これが“ヤツ”なら洒落になってません。

あの鬼のようなツラしたやつです。


目を凝らして見ました。


デカかった。でも幸い“ヤツ”では無かった。

安堵と共に、上を見上げました。





うぉ....


なんと換気口の所に蜂が10匹ほど

巣を作りかけていました。



洒落になってねェよ。

流石に驚きそっとベランダのドアを閉めました。

どうする...?戦うか...?

必死に考えました。色々調べもしました。


  • 雨の日は鈍くなる
  • 夜は目が見えない

網戸から蜂スプレー作戦も考えました。
ただ、卑怯なんて言ってる場合ではありません。
応援を呼ぶか...?

出した結果は






蜂こっわ



いや、蜂くらいでビビんじゃねェ!って
思ってる方もいると思いますけど
1匹ならいいんですよ、10ですよ10。
大きさでいったら居酒屋のつきだしくらいはありましたよ。そんなつきだし要らないですけどね
そもそも数の時点で卑怯だし、羽ばたくし
勝ち目は無いと判断した結果です。
ただ、そのまま放置して好き勝手に夢のマイホームを建てられたら、たまったもんじゃないので
とりあえず管理会社に電話をすることに決めました。
こちら、管理会社とのやりとりです↓

僕「あの〜すみません。お世話になっております。ベランダの換気口に蜂が巣を作ろうとしてまして...。」

管理会社「蜂...ですか。」

僕「はい、蜂です。紛れもなく。」

管理会社「なるほど...一応確認取ってみますね
また折り返し連絡致しますね。」 

僕「よろしくお願い致します。(本当に)」

ということで折り返しの連絡を待っている間にも蜂は将来の夢を語りながら暖をとっているのでした。

VS蜂

数十分した後、管理会社の方から折り返しの連絡がありました。

管理会社「お世話になっております。
既に蜂の巣は作られている状態でしょうか?」

僕「いや、できかけの状態ですね。ただずっと飛び回っててベランダに出れない状態なんですよね。」

管理会社「分っかりました。ちなみになんですけど、この後予定などございますでしょうか?」

俺「(え...デートのお誘い...?)いえ、特には」

管理会社「では、私達で対処をするので今から向かわせて貰いたいのですがよろしいでしょうか?」

僕「分かりました(積極的////)よろしくお願い致します。」

という事で管理会社VS蜂の戦いがはじまるのでした。

蜂と絶叫



ついに来ましたね、セルフタイトル。
小説なら熱い展開ですよね。
ただ今はリアル、これがリアルです。
これが生きてるってことなんです。

しばらく待っていると、チャイムが鳴りました

どんな人が来るのだろうと
胸に期待を膨らませ、インターホンのモニターを
見ました。
そこにはスーツを着た男性と
その後輩なんでしょうかね、若い子がこちらを見てました。

ん..?と思いましたが見た目では判断がつかないので応答しました。

僕「はい。」

管理会社「すみませーん、○○です。蜂の件について伺いに来ました。
お部屋のベランダを少し見せてもらってもよろしいでしょうか?」


スーツ着てるやん。


そしてドアが開かれました。
そこにはスーツ姿にスプレー缶1つ持った男性と
ほうきとちりとりを持った若い子でした。



え?清掃の方?


いやいや蜂だよ?蜂の巣は無いとは言ったけどそんな装備で戦える?舐めてない?どっちかっていうと後処理の人じゃない?初期装備すぎない?
頭に疑問符が沢山浮かびました。
さっきまで期待に胸を膨らませてた僕はもういません。逆に不安で胸が押しつぶされそうでした。
しかし、呼んでいる以上
「いや蜂舐めてんの?初期装備じゃ勝てるものも勝てないでしょ、課金してきて欲しい。」
もちろんそんな事を言えるはずもなく
ベランダまで案内をしました。

するとスーツの男性が
ベランダの換気口を見て一言
「あぁ..これですか。」
若い子がそれに続いて
「これですね。」

スーツの男性「ではベランダを閉めさせていただきますね。」

やるのか...ついに。

ベランダはもちろん曇りガラスなので
人影しか見えません。

するとスーツの男性が後ろにいる若い子に合図を送り、戦闘態勢に入りました。
後ろの若い子もちりとりを持って戦闘態勢に。

ふざけた影絵?

なんて思っていた次の瞬間。




シューーーーー!!!!!



勢いよくスプレーが発射されました。
蜂ももちろん襲ってきます。



スーツの男性「うわああああああああ!」









叫んでんじゃねェか。




僕は思わず笑っていました。

曇りガラスなのをいいことに。

笑いが止まりませんでした。

窓1枚挟んだ向こうの世界では命の駆け引きが行われているというのに、笑いが止まりませんでした。


スーツの男性がスプレーと共に踊っていました

蜂の影と若い子の応援もあって

新手の中国雑技団かと思いました。



そしてあっという間に蜂は全滅。

見事、人間の勝利です。

若い子がほうきで蜂の亡骸を集め、ちりとりの中へと運んで行きました。


戦いが終わり、中から出てきたのは

空っぽになったスプレー缶を持った絶叫男と

蜂の亡骸を背負っている中国雑技団メンバー


変な夢?


そして絶叫男が一言。


「アザシタッ。」






あざしたじゃないのよ。



彼らはティファールくらい早く帰っていきました

僕は呆気に取られ少しの間立ち尽くしていました

悪い夢でも見たのかと思い目を擦り

ドアを閉め、ベッドに寝ようとした瞬間

スプレーの匂いがしました。




いやエモくないよ?



後日談


それから数週間が経ち

いつものようにベランダで

洗濯物を干していたある日。


ぶ〜ん


僕は横に置いてあるスプレー缶を手に取り


シューーーーー!


僕はもう叫びません。


ほうきとちりとりを持ち亡骸を集め一言。










アザシタッ


〜完〜