家路 | 音楽ライターさんの片手間ブログ

家路

まだ覚えている

雨の日の旅立ち 一人列車を待っていた

2月の豪雨

通り過ぎる 窓の向こう 触れられない景色



体と心に刻まれた幾筋の傷跡も

キミの未来を曇らせたりはしない

かよわなかった心の数 打ち消していく



命を見つめて 二度と戻りたくないあの街で

キミを守っていけるかな

心を与えて 引き戻そうとするあの声に

未来を乞う瞳だけが触れられる



いつの日か送り出す

キミだけが見つけられる故郷への旅へ

今 瞳を閉じて 願いを

キミだけの光を 幼い僕が知れなかった光を キミに



光を見つけて 傷を受け継ぐことなどないと

きっと辿り着く愛がある

孤独の中でだけ知れる優しさを

それでも愛していけるはず 守りたい誰かがいる限り



誰もがいつか旅に出る

故郷を離れた故郷を探しに



光を広めて キミの未来できっと断ち切れる

キミが辿り着くその明日へ

きっと巡り合い 愛を知る



キミが歩き出すこの世界