家路
まだ覚えている
雨の日の旅立ち 一人列車を待っていた
2月の豪雨
通り過ぎる 窓の向こう 触れられない景色
体と心に刻まれた幾筋の傷跡も
キミの未来を曇らせたりはしない
かよわなかった心の数 打ち消していく
命を見つめて 二度と戻りたくないあの街で
キミを守っていけるかな
心を与えて 引き戻そうとするあの声に
未来を乞う瞳だけが触れられる
いつの日か送り出す
キミだけが見つけられる故郷への旅へ
今 瞳を閉じて 願いを
キミだけの光を 幼い僕が知れなかった光を キミに
光を見つけて 傷を受け継ぐことなどないと
きっと辿り着く愛がある
孤独の中でだけ知れる優しさを
それでも愛していけるはず 守りたい誰かがいる限り
誰もがいつか旅に出る
故郷を離れた故郷を探しに
光を広めて キミの未来できっと断ち切れる
キミが辿り着くその明日へ
きっと巡り合い 愛を知る
キミが歩き出すこの世界