朝の駅で拳銃を撃ちたくなる時
平日の朝の通勤風景。いつもの日比谷線の中目黒駅。
「まもなく当駅始発の電車がまいります。」
そのアナウンスを聞くと、みんな位置につく。
まるで運動会のイス取り競争みたいに。
そりゃそうだ、みんな座って楽がしたい。
個人的に一度やってみたいことがいつもあるんだ。
「位置について。よーい。」ドン!で競技用ピストルを発射してみたい。
これをやったら警察に捕まって全国のニュースになるのかな。
まぁ、でも本物の拳銃撃って捕まるよりはマシさ。
顔も名前も知らない相手に鬱々とした怒りを溜め込んでる。
10年前からそんな話ばっかりだよね。何も今に始まったことじゃない。
だったらイス取り競争のピストルを撃てばいい。
そしたら世界一微笑ましいニュースの主人公になれる。
たちまち人気者だ。
顔も名前も知ってる誰かに会えるかも。
人生を変えられるさ。
10年以上前から「この国に明日はない」とかメディアは言ってるが、
それでもちゃんと毎朝太陽は昇っている。
明日は「ロッキー」を観に行くのだ。