ヒットチャートはゴミの山
以下、1997年の記録より抜粋。
「頼むからそんな音楽は止めてくれ。
どうにかなっちまいそうだ。
愚にもつかない拡大再生産にはもうウンザリさ
今 生きることはこんなにも曖昧さ。
俺の機嫌も悪くなる一方だ。」
俺は最近の音楽シーンには不満を持っているんだ。
あまりにもつまらない薄っぺらな言葉が多いから。
「音を通じて言葉を伝える歌」っていうのがだんだん減っているように感じる。
書き手の感情があんまり入ってない。
冷たいし、血が通っている感じがしない。
だんだん人がコントロールされた感動に慣らされてきてるんじゃないかな。
誰も感動の本質に迫らないわけだから、芸術性みたいなものがどんどん薄れてきてる。
洗脳されて来ちゃってるよね。みんな。
だから自分がこれだ!!と思うもの以外は極力避けてる。
消費感覚が敏感なのと感受性が豊かなのは基本的に別物だよ。
物やメディアが垂れ流してくる流行や情報につられるのと、
インスピレーションに反応できるのとじゃ全然違うからね。
両者のひらきは相当でかいよ。
今のヒットチャートを見てみなよ。
はっきり言ってゴミクズの山だよ。
それが何百万単位で垂れ流されて消費されている。
屈辱だよ。本当に。
最近のミュージシャンの詞を見てもさ、悪いけど俺は好きにも
なれないし、尊敬もできないね。本当に。
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あれから10年。
時代と戦えるバンドはもはや絶無。
どうしようもなく落っこちた状態で不況。
当たり前だよな。
どこの業界でもアートのことなんか気にもしてない金の亡者
に必要以上の玩具を与えればダメになるんだよ。
やつらが作った情報の檻から出なかったら。
疑問も感じない奴等の世界を抜け出さないと。