対龍山荘 | 鴨川は流れる

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南禅寺界隈の別荘群は
琵琶湖疎水を使った植治こと7代目小川治兵衛の庭で有名です。
中でも対龍山荘は傑作として、名勝に指定されています。
見学会があり、参加してきました。
南禅寺の参道を入ったところです。
もともと南禅寺金地院の境内地だったところを
明治の上地令で国有化し、分譲したものですからね。
写真は撮れますが、公開してはいけないので
前だけ

北側の蔵
南側

薩摩の実業家 伊集院兼常の別荘として建てられ
呉服商市田彌一郎が明治34年より手を加え
明治38年現在の形になりました。
先日亡くなられたオムロンの立石会長の奥様が
市田家のお嬢さんで、こちらにおすまいだったようです😲

いくつか植治の庭は訪れましたが
確かにここが一番と言われるのがわかりました。
南禅寺や東山を借景とした池泉回遊式庭園です。
大滝の音を建物から楽しむ隠滝の仕組み
(滝が見えるのですが、音は実は建物の下に仕込まれた滝の音)
大滝の音がよく聞こえる場所のしかけはおそらく石の反響?
どれもすごいです。
ブラタモリでタモリさんが
「まさかここを訪れることができるとは」
と、喜んでおられたのが印象に残っています。
他にも、
水車小屋があり、菖蒲園が隠されていたり
水の流れが建物の庇に反射するようになっていたり、いろんな仕掛けや見所があります。
建設費のうち三分の一を占めたのがベルギー産の窓ガラスとか。
お茶室もたくさんあります。
今のオーナーはニトリで
ニトリが収集した美術品の数々も拝見できました。
谷文晃、池大雅、勝海舟や天皇のご宸翰、薩摩焼、柿右衛門など。
すごいな、ニトリ。
その時勢いのあるものがオーナーとなるんですねえー