IELTSのジェネラル・モジュールで6.0を
目指される方は、初級の英語力から
出発しなければならない、という方が
多いと思います。
オーストラリアへの移住を考えるまでは
英語と無縁という場合の方が
多いかもしれませんね。
その場合、英語力をつけてから、
IELTSを勉強すべきなのか、
初級英語力で
IELTSの勉強に取り掛かるべきなのか
という問題に悩まれるかもしれません。
本ブログにもそんなご質問を頂きました。
これは
TOIECでもよく尋ねられるんですね。
日本の企業でも、
TOEIC650点ないと
昇進試験を受けられないけれど、
今のスコアは200ー300点なんですが、
どうしたらいいでしょう、というご相談です。
この場合も、初級クラスで英語力をつけてから
TOEICクラスに入るのか、
今の英語力でいきなり
TOEICクラスで、
そのための勉強を始めるのか、
の二つの方法があります。
どちらのケースも経験がありますが、
結果が出るかどうかは、
その生徒さんによってことなってきます。
どちらの道を選ぶにせよ、
選んだ選択に自分で責任を持って、
途中で諦めず、
先生から出された宿題は必ずやり、
あるいは出された宿題を援用してやる
(例えば、ユニット1でディクテーションの宿題が出てら、
言われなくてもユニット2でも3でもやる)
という生徒さんは伸びます。
それに比べて、せっかくクラスにきているのに、
我流から抜け出そうとしない人、
(例えば、私は中学校の時にこう習ったなどと言って、
今この時習ったことを受け入れようとしない人)
いろいろな理由から宿題をやらない人、
(例えば出張だった、会議が多かったなど、いつもやらない理由がある人)
TOEICの問題の出し方に不満を述べて
この問題では本当の力が測れないなどという人、
結構日常会話が話せる現状に満足し、文法を軽視する人、
などは伸びませんし、
最初にスコアの低かったクラスメートに
追い抜かれて行きます。
200ー300点で650点を目指すのは、
最初は五里霧中のはずです。
200ー300点はおそらくまぐれ当たりで取れた点数なので、
TOEICで計測される英語力はほとんどないんだ、
という自覚から出発し、
謙虚な気持ちで望むことが必要です。
ただ一方で、TOEICで計測される英語力は低くても、
日本語では社会人としての豊かな経験がありますし、
日本語でいろいろな一般ビジネス場面を経験したり、
そういう文書に触れたりしています。
そういう英語以外の知識や経験を総動員するテクニックを
TOEICに即して学んで頂きます(私のクラスの場合)。
また、TOEICやTOEFL、
IELTSには、
情報量処理能力の側面も大きいので、
日本語で培った情報処理能力を
英語に援用するテクニックも学びます。
そうすることで、
初級の英語力という部分から出発する
学習が可能になるわけです。
あまり言われてませんが、
IELTSのジェネラル・モジュールのリーディングは
一般ビジネス文書という意味で
TOEICに通底するものがあります。
IELTSは記述式なので、
回答のし方は異なっていますけれど。
長~い回答をまとめると、
初級の英語力でも
IELTSに即した勉強をすることは可能です。
初級クラスから徐々に階段を上がって行くのも可能です。
いずれの方法でも、選択したら自覚を持って続けることです。
途中でフラフラやり方を変える生徒さんは、
あまり結果に繋がっていないようです。