普通のシステム○ンジニアが保険の資格取得を目指すブログ

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2017年10月で2級FP技能士、2019年2月でAFP資格を取得しました♪ 日々の勉強内容を書いていければと思います♪

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[保険などのマメ知識71]日本の医療保障制度について

 

こんにちは、saintseitaroです。

 

※いつも訪問や、いいね!をしていただいてありがとうございます!

 

前回は、出産手当金と出産育児一時金についてを掲載しましたが、その前の傷病手当金についての続きとして、今回は、日本の医療保障制度についてをテーマにしたいと思います。

 

その前に、前回の掲載内容をまだご覧いただけていない場合は、まずはこちら「出産手当金と出産育児一時金についてがよくわかる!」から参照をお願いします!

 

制度の改定に伴う修正や、サイトの見栄え向上・回遊性向上など、過去の投稿も含めて順次対応を行っていますが、アメブロ側の過去分の修正ができなくなってきています。こちら側を「http://platinum-double-a-plus.com/」参照していただけると、過去の投稿の修正が行われているものが多く有益な可能性があるため、当ページ内のサイト内リンクも独自ドメイン側になっています。

 

それでは、いきます!

日本の医療保障制度について

日本の医療保障制度は社会保険方式を採っています。

社会保険は、病気やけが、失業など、貧困に陥る原因となる事故に対してあらかじめ備え、現実にこれらが発生しても生活困難に陥らないようにするもので、人々が集まって保険集団をつくり、あらかじめ保険料を出し合い、このような事故にあった場合に必要な給付をする仕組みです。

 

民間の保険会社の保険も、加入者で保険料を出し合ってリスクを分散・軽減する仕組みですが、病歴のある人など保険会社にとってリスクのある方だと、保険会社から加入を拒否されたり、保険料が高額でその保険料では加入できない事も起きてしまっていると思います。

 

これに対して日本の医療保障制度は、すべての人々のリスクを分かち合うため、法律で全ての人々に加入を義務付けており、保険料は各自のリスク、病気の有無などに関わらず、賃金などの支払い能力に応じたものとなっています。

また、社会保険の財源は、全国健康保険協会(協会けんぽ)、組合管掌健康保険、共済組合などの被用者保険では事業主も保険料を負担し、低所得者を対象に保険料を軽減・免除するために、国や地方公共団体も費用の一部を負担しています。

 

日本の医療保障制度の特徴は以下のとおりです。

国民全員を公的医療保険で保障する制度

日本では第二次世界大戦後から1955年頃まで、農業や自営業者、零細企業従業員を中心に国民の約3分の1に当たる約3,000万人が無保険者で、社会問題となり社会保障の充実の要望が高まりました。

そのため、1958年に国民健康保険法が制定され、1961年に全国の市町村で国民健康保険事業が始まり、「誰でも」「どこでも」「いつでも」の保険医療を受けられる体制が確立しました。

 

現在の日本の医療保険制度は、以下のとおり全ての国民が何らかの公的医療保険に加入し、お互いの医療費を支え合う「国民皆保険制度」となっています。

 

主な制度名 保険者数 加入者数
国民健康保険 1,716 約2,870万人
全国健康保険協会(協会けんぽ) 1 約3,893万人
組合管掌健康保険 1,394 約2,948万人
共済組合 85 約865万人
後期高齢者医療制度 47 約1,722万人

※保険者数及び加入者数は平成30年(2018年)3月末時点のものです。

 

保険診療における全体の流れはについては以下のとおりです。

 

①被保険者は、医療保険者に保険料(掛金)の支払いを毎月等で行う。

②病気・けがなどにより、保険医療機関等に医療・診療のサービスを受け、被保険者は医療費の自己負担額を支払う。

③保険医療機関等は、審査支払機関に診療報酬の請求を行う。

④審査支払機関は、請求内容を審査し問題なければ審査済みの請求書を医療保険者に送付する。

⑤医療保険者は、審査支払機関に請求金額の支払いを行う。

⑥審査支払機関は、保険医療機関等に診療報酬に支払いを行う。

被保険者自身で医療機関を自由に選べる(フリーアクセス)

外国では、あらかじめ登録したかかりつけ医からの紹介がなければ、専門医や病院には受診できない国もありますが、日本の医療保険制度は上記のとおり、「誰でも」「どこでも」「いつでも」の保険医療を受けられる体制が確立しています。

 

但し、軽いけがや風邪の症状のみでも近所のかかりつけ医ではなく大病院に行ってしまったり、夜間診療や休日診療などを気軽に利用してしまう問題も社会問題になっているため、国民1人1人が分別をもって医療サービスを受ける考えが必要だと思います。

安い医療費で高度な医療サービスを提供

日本の医療保障制度は、世界最高水準の平均寿命や高い保健医療水準を実現する上で大きく貢献し、国際的にも高い評価を受けています。

国によっては患者の自己負担がない国もありますが、日本では以下のとおり医療費の自己負担の割合が決まっています。

 

年齢層 一般・低所得者 現役並みの所得者
75歳以上 1割負担 3割負担
70歳~74歳 2割負担
6歳(義務教育就学後)~69歳 3割負担
6歳未満(義務教育就学前) 2割負担
  • 75歳以上の方は1割の自己負担(但し、現役並みの所得者は3割の自己負担)
  • 70歳から74歳までの方は2割の自己負担(但し、現役並みの所得者は3割の自己負担)
  • 6歳(義務教育就学後)から69歳の方は3割の自己負担
  • 6歳未満(義務教育就学前)のお子さんは2割の自己負担

また、治療や診療には「診療報酬」というもので国で定められた医療の対価が決められているため、全国どこの医療機関を受診しても医療費にそれほど大きな差はありません。

 

しかし、外国では医療費の全額が自己負担で、自身で医療保険に入っていないと医療費が払うことができなかったり、国による医療費の水準が決まっておらず、医療機関が独自に医療費を設定していることがあり、金額にばらつきが出ることがあります。

社会保険方式を基本としつつ国民皆保険制度を維持するため公費を投入

平成29年度(2017年度)の医療費の総額は43.7兆円で、医療費の負担の内訳は以下のとおり38.4%の約16.5兆円の公費が使用されています。

 

医療費の内訳は以下のとおりです。

 

主な財源 総額 負担割合
被保険者支払いによる保険料 約121.9兆円 28.3%
事業主支払いによる保険料 約90.7兆円 21.1%
国庫による公費負担 約109.0兆円 25.3%
地方自治体による公費負担 約56.2兆円 13.1%
患者の自己負担 約49.9兆円 11.6%

最後に

日本の医療費の総額は、高齢化の影響等で毎年増え続けている状態です。

高齢者の方向けの医療費の増加分は対策が難しいかもしれませんが、以下のような事を国民1人1人が気を付けて、日本の医療保障制度を破綻させないために医療費総額を抑えることはできると思います。

  • 同じ病気で、何軒もの病院を受診しないこと。初診でお医者さんの説明で不安や納得ができない場合は、その時にきちんと質問をしていきましょう。
  • 病気やけがの症状が軽い場合は、いきなり大病院に行くのではなく、近所の診療所に行くようにしましょう。
  • 休日や夜間での病気の発症やけがをした場合、休日診療や夜間診療として受信するか、平日日中の診療まで待てるかの判断を一回考えてみましょう。
  • セルフメディケーション(※1)を意識して、日頃から自分の健康状態と生活習慣をチェックしましょう。
  • 値段の高い薬を利用されている場合、代わりとなるジェネリック医薬品があれば、それを利用することで薬代を抑えていきましょう。

※1:セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(WHOの定義)です。セルフメディケーションを推進していくことは、国民の自発的な健康管理や疾病予防の取り組みを促進することはもちろん、医療費の適正化にもつながります。
国民のセルフメディケーションを推進するため、一定の条件のもとで所得控除を受けられる制度として、セルフメディケーション税制も始まっています。

国の制度としても、以下のような制度が検討されても良いかと思っています。※既に検討が始まっているかもしれませんが、、

  • 外国で実施されている制度のとおり、日本もかかりつけ医の制度を拡充して、専門医や病院での受診は、かかりつけ医からの紹介で受信できる制度でもよいと思います。

    日本の医療保険制度の「誰でも」「どこでも」「いつでも」の保険医療を受けられるフリーアクセスのメリットは損ないますが、専門医や大病院の外来窓口をなくすこと(縮小すること)ができれば、適材適所の医療サービスに集中することができ、医療費総額の抑制や、お医者さんの適材適所の配置ができると思います。

  • コロナ過の影響もあり、オンライン診療のサービスが広がってきていると思いますが、これはもっと普及されてほしいと思ってます。

    オンライン診療が普及できると、休日診療や夜間診療への診療や相談件数を維持しつつ、実際の病院での体制を減らすことができると思うため、これも医療費総額の抑制につながると思います。

    それを有効に促進していくために患者1人1人の電子カルテをマイナンバー等でデーターベース化を行い、いつでも、どのお医者さんでも、そのカルテを共有していけるインフラの整備もされると良いかと思っています。

一旦以上になります。

 

上記掲載内容は、以下のサイト等を出典とし作成したものになります。

 

我が国の医療保険について|厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/iryouhoken01/index.html

 

【今日の一言中国語】

关于减肥、你每天喝牛奶吗?(ダイエットについて、あなたは毎日牛乳を飲みますか?)

 

关于减肥:ダイエットについて

每天:毎日

喝牛奶:牛乳を飲む

 

以下で、上記に関する補足を少ししています。

日本の医療保障制度についてがよくわかる!

http://platinum-double-a-plus.com/mame71-nihon-iryou-seido

 

では、みなさまのほけんライフがじゅうじつしますように♪

 

Thank you for reading through.

See you next time!

 

如果错了、请告诉我!(間違っていたら、教えてください!)那么,再见~(それでは、また~)