☆一里島☆

☆今回は九十九島にまつわる昔ばなし「一里島」をお話しましょう。

本昔々ある秋の満月の夜のことでした。

本月の光をあびて島たちがのんびり話をしていると、大将の松浦島が「どうじゃ、今夜は街へ行って、久しぶりに酒ば飲もうじゃなかや?」と言いました。

本そばにいた桂島が「そりゃよか考えばい!」と応えました。

本少し離れたところにいた美人の金重島も、髪を櫛でとかしながら「私も連れて行ってドキドキ」と言いました。

本こうして松浦島を先頭に、佐世保湾へ入っていった島たちは久しぶりに街へ来て、酒を飲み、歌って踊っての大騒ぎをしておりました。

本やがてだんだんと夜明けが近づいてきました。

本島たちは、夜が明ける前に帰らないと、二度とその場所へは戻れなくなってしまうのです。

本「お~い!夜が明くっぞ!早よ並べ!帰るぞ!」と松浦島が言いました。

本「おおごとばい!急がんば間に合わんばい!」と、みんなは大急ぎで帰る用意を始めました。

本ところが、一番若い一里島は酔いつぶれてしまい、仲間たちが起こそうとしても全然起きません。

本「かわいそかばってん…しかたんなか…一里島は置いて帰ろう……」
仲間の島たちは、あきらめて一里島を置いて帰ってしまいました。

本その時から佐世保湾に一里島がひとつ残され、相浦に百あった島は、九十九島と呼ばれるようになりました。

本それから一里島は弁天島と名付けられ、佐世保港へ入って来る船を歓迎し、出て行く船を見送り、海の安全を祈り続けています。


☆それでは、もう1つの九十九島の紹介動画
テレビ☆西海国立公園/九十九島☆
をご覧ください。どうぞ。

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