三人の愚者一人目の愚者は伊達男気取りポマード頭に白スーツ ぴんと尖らせた口髭で目玉を突いて闇の中二人目の愚者は惚れっぽい男優しくされてはその気になって そのたび手ひどく振られてたある日とうとうひとりの娘を森で襲って吊るし首三人目の愚者は用心深くてじっと私の影の中に息を殺して潜んでいる影を踏むのが恐ろしくて私は一歩も動けずにいる