一人目の愚者は
伊達男気取り
ポマード頭に
白スーツ  
ぴんと尖らせた口髭で
目玉を突いて
闇の中

二人目の愚者は
惚れっぽい男
優しくされてはその気になって 
そのたび手ひどく振られてた
ある日とうとうひとりの娘を
森で襲って
吊るし首

三人目の愚者は
用心深くて
じっと私の影の中に
息を殺して潜んでいる
影を踏むのが恐ろしくて
私は一歩も動けずにいる


祭文あかりのブログ