ここは異世界だ|雄島(福井県)後編 | 龍が大好きな呪術師「太壱」のブログ

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占い師として姓名判断や龍つなぎを扱う一方、縁結びや縁切り、呪詛や呪詛返しなども扱う悠木太壱といいます。

占い師としてだけではなく龍使い、呪術師として色々と書いていこうと思います。

雄島編の続きです。

大湊神社にあいさつし、いよいよ森を抜けていきます。

 

 

▼前編はこちら

 

 

空を覆っていた木々ははけていき、周りも明るくなってきた頃、私の網膜にいきなり飛び込んできた光景が…

 

 

岩、岩、岩!

とにかく岩!

それも不思議な形です。

もうなんか、言語化できないすごい世界です。

漠然とした不安、それらを全て忘れられる自然の壮大さに唖然とした記憶があります。

 

▲岩から島の中心を見る

 

雄島の魅力はとにかく岩です。

まあ正確には流紋岩と言う、元々はマグマだったものですが。

 

またここで見られるのが「板状節理」と言い、さっき行った東尋坊で見られた「柱状節理」とはマグマの噴き出す場所や吹き出し方が異なり、斜めの岩を形成しています。

特に地質に詳しい人でなくても、この光景を見れば刺激を受けると思います。

非常に、不思議な光景です。

 

また遊歩道の両端にちょっと背の高い草が生えているのみで、後は青い空だけが広がる不思議な光景も忘れられません。

 

もう言葉で説明するのは無理です!

とにかく「行ってみろ」としか言えません!

 

▲雄島灯台。これは昭和半ばに建てられた新しい建物です。

 

▲タヌキと遭遇

 

余裕ぶっこいて岩を堪能していたら結構日が傾いてきました。

日没までには絶対脱出しておきたいので急ぎましょう。

都市伝説だらけの島なんで何が起こるかわかりませんからね。

 

▲順路を進む

 

ここまでずっと歩いてきましたが、誰とも出会いません。

「一人」をここまで意識させられることはなかなかないですよ…

(一"人"ですよ)

 

結構な距離を早足で進んできましたが、ここで少し寄り道です。

 

また岩ですね。

岩しかねえのかって感じですがしかし、この岩にはさっきまで死ぬほど見てきた岩にはない特徴があります。

 

それは「磁界がある」ということ。

そのため磁石岩なんて呼ばれていますが、この磁石岩は近くに置いた方位磁石の方位を狂わせてしまいます。

 

▼証拠映像を撮ってきましたので以下に貼っておきます。

 

ちょっとずつ岩に近づけていったらある瞬間に「クルッと」方位が変わったのが見てとれるかと思います。

(撮影時は本人も半信半疑だったのでクルッと回った瞬間驚いてフリーズしました)

 

なぜ磁界ができたのかは定かではありませんが、雷に打たれたためとも言われています。

 

お疲れさまでした。やること全部終了です。

急いで脱出しましょう。

 

帰り道にふと足が止まって撮影した写真。

気のせいだとは思いますが、一瞬この木々の枝が「人々が助けを求めて空に手を伸ばす」様に見えたのです。

雄島橋関連の都市伝説も相まって本当に怖くなりました。

 

最後の方はほぼダッシュでしたがなんとか最初の鳥居まで戻ってこれました。

雄島の探検終了です。

 

写真では明るく写っていますが実際はかなり暗かったです。

(気を抜いたら階段から誰か降りてきそう…)

 

振り返って一礼し、雄島橋を渡って帰路につきます。

ありがとうございました。

 

橋から降りた瞬間「現実世界に帰ってきた」ような感覚がありました。

やはり雄島は聖域なんだと、しみじみと感じたのです(帰ってこれて本当に良かった)。

 

とにかく異世界に行っていたような、神隠しにあっていたような気分でした。

 

帰りのバスが到着。

奇しくも行きのバスの運転士さんと同じ方でした。

(「良い写真撮れましたー?」なんて聞いてくださりました)

 

その後三国港駅まで戻り、そこから福井までなんとか帰ることが出来ました。

 

 

さて、今回の福井旅で私の中で印象に残っているのは実は東尋坊より雄島で、とにかく「畏怖」という感情を絶えず感じていました。

見た目だけ言えばただの綺麗な島なのに、足を踏み入れた瞬間身震いし、ずっと畏怖の感情を抱えたままになる…

 

こういうのって、目に見えないからこそだと思うんです。

例えばですが神様や霊が全部目に見えるのだったら、たしかに怖いですが今感じてるこの感情とはまた別の感情になっていると思うんですよね。

 

そこが第六感の世界の楽しいところだと思います。

 

北陸新幹線も敦賀まで延伸し、東京からは福井も行きやすくなりました。

もし皆さんが福井に行く機会があるのであれば、時間をつくって東尋坊や雄島に訪れてみてください。

 

そしてその際はくれぐれも岩場から足を滑らせたり、都市伝説に抵触するような行為はしないでください。

 

では、今回は以上となります。

ではでは。