入院生活 隣のカワチさん① | 卵巣癌と診断されて

卵巣癌と診断されて

2021年6月に卵巣癌と診断。ステージ1C3期。2人の子供(6歳、4歳)を持つ40歳ママです。同じ悩みを持つ方の参考になればと思い、発覚から治療までを記録します。

イマイさん(仮名)が退院し、

話し相手がいなくなり、寂しそうにするカワチさん

 

 

入院歴が長いカワチさんは、

看護師さんと他の病室の患者さんとも仲良く

とても明るいおばあちゃん

 

 

点滴が沢山はいっていて、

移動が少し大変そうで

たまにこっそりベッドの中で電話している

 

 

隣のベッドから

カサカサと音がして、

どうやらカワチさんが布団にくるまって

娘さに電話してる様子

 

 

カワチさん

『持ってきてもらうパンツは

 新しいのじゃなくていいよ

 すぐ汚しちゃうから、もう安いオムツでいいよ

 

 そうそう、安いので!

 安くていいから、

 じゃぁ安いパンツもってきてね!』

 

 

え・・・

安いオムツじゃなくて、

安いパンツって言ってる

 

 

大丈夫かな、伝わってるかなアセアセ

 

 

カワチさん

『今日は久しぶりに食事が出るって言ってるから

 楽しみなんだよね。じゃあね!』

 

 

って、

 

 

その後、昼食で運ばれてきたお粥を

『美味しいわ〜』と言って

嬉しそうに食べていたカワチサン

 

 

 

そこにきた看護師さんに

『お粥美味しいよ~食べさせてあげたいぐらい』

と言ってる

 

 

看護師さんが、

動いたはずみでカワチさんのテーブルにあたり、

なんか落としたようで

 

 

看護師さんが

『壊れたかも』と不安そうな声でつぶやくと、

 

 

すかさずカワチサンは、

『形あるものはいつか壊れる、いい言葉だよ

 気にしない気にしない』と言って笑い、

 

 

『じゃないと商売人が可哀想だよ~』って

 

 

さすがカワチサン

 

 

そのあと

『バブツ』て大きな音がして、

『ごめ〜ん、オナラしちゃったよ、ハハハ~』

 

 

なんて明るい人なんだ!

こっちまで元気になってくる。