こんにちは
さいママです![]()
今回は、3月9日でラジオで放送されました
「少子化」についてのお話をご紹介したいと思います。
さいママの助産師である岡田美香さんが
育児中のみなさんのお悩みや疑問に応える10分番組です。
FMラジオ87.3MHz
「REDS WAVE つながるさいたま」
13:18頃~ 毎週木曜日(第一週目を除く)
好評放送中!
〈目次〉
1、日本の現状
2、世界の現状
3、少子化対策
1、日本の現状
2月末に、少子化について話題が上がったのはご存じでしょうか?
2月28日の厚労省からの人口動態統計速報では、出生率において、2022年は79万9,728人(前年比5.1%減)であったと発表がありました。
これは、2019年からの新型コロナウィルスの影響や景気の停滞、非正規雇用労働者の増加など、さまざまな社会的背景が要因であると言われていますが、この数字にはかなり驚きました。
要因の着目点はそれぞれの立場により異なると思いますので、今回は置いておきます。
そもそも、少子化による日本の社会のあり方や課題については、新型コロナウィルスの感染が拡大するより前から問題になっていました。
人口減少の観点から言うと、2022年の統計値で、日本はこのままでいくと、予測よりも11年早く予測値に達してしまうことがわかっているんですね。
これも衝撃的なデータです。
2、世界の現状
世界に目を向けてみましょう。
[合計特殊出生率(*)のランキング]
(2020年、世界187国が対象)
1位 ニジェール 6.89
2位 ソマリア 6.42
3位 チャド 6.35
4位 コンゴ(旧ザイール) 6.21
5位 マリ 6.04
上位5位までは全てアフリカ勢です。
また、6~10位までを見ても全てアフリカ地域の国で、数値も5以上です。
これは、15~49歳までの1人の女性が、一生のうちに5人以上の子どもを産むことを表します。
この数値や順位はほぼ変動がないないため、
11位以降のランキングを見ても、アフリカの国々がよく見受けられます。
一方、日本の順位を見ますと、
日本は187か国のうち、下から13番目の174位でした。
このランキングは2020年おデータなので、2022年のものになるとどうなってしまうのでしょう。
*合計特殊出生率
・・・15~49歳までの女性の年齢別出生率の合計値。1人の女性が一生の間に産むとされる子どもの数に相当する。15歳以下または50歳以上で出産された方はカウントされない。
3、少子化対策
この少子化の世の中で、15~49歳の方は出産することが使命だという風に聞こえてしまうかもしれません。
妊娠・出産したくても、いろいろな背景や理由から妊娠や出産ができない、または選択しない方もいるでしょう。
日本では異次元の少子化対策を、ということで骨太案を6月頃に出すと言われていますので、見守りたところです。
また、少子化対策の一環として、
東京都は次のような支援を始めています。
〈東京都のケース〉
2023年度から、条件を満たせば、
女性の卵子量の目安を図る目的で調べる「AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査」を無料で受けることが可能。
自然妊娠の確率は、35歳ごろからガクッと下がります。
不妊治療が42~45歳まで行われていることもあって、35歳を境に妊娠率が急激に低下するというお話すると、驚かれる方もたくさんいらっしゃいます。
このようなホルモン検査を促されることは、出産を催促されているようで抵抗があるというご意見もあります。
しかし、女性の多くは、就職し、家族ができるというライフステージの変化していく中で、
外見だけでなく、身体の中、特に子宮の状態や卵子の質・量を検査するこは、
これからの自分の人生にプラスになるのではないでしょうか?
なお、このような取り組みは東京都だけではありません。
埼玉県でも、不妊治療においては補助金などが出ていますので、ご自分の地域ではどうなのか、一度調べてみてもいいかもしれませんね。
不妊に関しては、男性の不妊も女性不妊と同等数あることがわかっています。
ですから、「不妊治療=女性が行うもの」という認識を持つのではなく、男性も精子の数や運動率を調べてもらうなど、パートナーと足並みを揃えて、一緒に前へ進んでほしいと思います。
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