象に乗りタイっ! | 最強おひとり様ライフ

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つれづれなるままに…こわいものなしのおひとり様の生態観察

夜中にきたメールの通り、姉はイギリス人ローラちゃんと象に乗っていた。


実はこの象乗りツアーには泰緬鉄道博物館も含まれていたのだけど、歴史的な背景を考えると日本人にとってはほんとは気の重いところだ。(泰緬鉄道についてはこちら もご覧ください)

泰緬鉄道というのは日本の捕虜虐待、アジア人労務者酷使の象徴であるから。

博物館には泰緬鉄道工事に酷使された連合国捕虜たちの被害が記録されている。

泰緬鉄道は、日本軍が建設した、タイ-ミャンマー(ビルマ)間を結ぶ鉄道。

工事に動員されたのは、連合国(英・豪・オランダ)の捕虜やアジア人労務者。

全長は450km。

日本軍は、これだけの距離の鉄道を1942年7月から1年半で完成させている。捕虜やアジア人労務者たちを、過酷に使役して。食料や医薬品も十分に提供しなかった。休息も…。当然、工事の過程で多くの被害者が出ることになる。英・豪・オランダ軍捕虜やアジア人労務者の死亡者が10万人以上も出たという。


ロウムシャということばは、すでにインドネシア語になっているらしい。ロウムシャ=『日本占領時代に重労働を強いられた人々』

現地では、ロウムシャという言葉は浸透している。鉄道の建設のために駆り出され、自分の国に帰れなくなった人々が無数にいるのだ。

そんな歴史を日本人が忘れないためだろうか、日本人に忘れさせないためだろうかどちらか分からないけど、博物館の出口には日本人向けに感想を募るノートがおいてあった。

日本人を罵倒する言葉も書き込まれていた。


しかし今では姉も訪れる観光地。

イギリス人もたくさん訪れる。

現に姉の乗ったツアーバスはほとんどがイギリス人だった。

この泰緬鉄道の博物館を見学した後、イギリス人観光客たちの態度が一変するのでは?と少しは心配したようだが、ローラちゃんはじめイギリス人観光客たちの笑顔は変わらなかったらしい。


当初の目的のひとつであった象にも乗ってカンチャナブリのツアーに満足したことは、時差も考えずに送られてきたメールに明らかなのだった。(時差無視メールはこちら をご覧ください)




姉のカンチャナブリのツアー旅行記はこちら