さいきん身近な老病死にせっして、
家人たちが右往左往している。

ぶっきょうは「因」「縁」「果」を説きます。
よく病いとか事故とかが原因で
亡くなったといいますが、
それは「因」じゃなくて「縁」なんだ。
死の「因」は生まれたことによるんだにゃ。

生死無常のことわり、
すでにおしゃかさまがお説きになっているから
おどろくことではないと、
しんらんしょうにんは
おてがみにしたためられています。

「なによりも、去年・今年、老若男女おほくのひとびとの、死にあひて候ふらんこと、あはれに候へ。ただし生死無常のことわり、くわしく如来の説きおかせおはしまして候ふうへは、おどろきおぼしめすべからず候ふ」 『親鸞聖人御消息』