店に着くなり女はトイレに向かう。っていうか女は基本的に集団から2人になるとトイレに立つくせがある。トイレに向かったタイミングで俺はマスターに言う。
「俺のはかなり薄く女は甘めで強くしといて!!」
トイレから出る女は唇がテカテカしている。
完全にスイッチオンしてる。
一杯飲みながら俺は昔芸能人にふられて傷ついたという友達の話を自分の話にして語る。そうしてその女の本質をさぐる。
こっちが気をゆるしたふりをするとたいがいの女は心を開く。
「これは弱い自分を見せるふり」といってかなりの効果がある。
濃い3杯目のアルコールを飲むころには女はすっかり酔っぱらい、軽く泣き出してる。
俺はだいぶアルコールも分解されいいかんじになる。
「今日一緒に泊まろ!!今日はそばに寝るだけでいいから。」
シュートはきっちり女のハートの真ん中に決まった。
そのまま渋谷のラブホテル。日本で一番高貴と言われる元・宝塚女子は見事に沈んだ。
「こんなところに泊ったのははじめて!!」
なんて言いながら、
5時間前あんなにお高くとまってたすました顔がすっかりきもちいい顔になった。
今なら俺はキムタクと戦っても勝てると思った。