私が一番最初に惚れ込んだ心理療法が、Emotion Focusd Therapy(感情焦点化療法)です。
何で惚れ込んだかって?
それは、カウンセリングを勉強し始めた1年目、心理学の授業ではいくつも実際のセッションのビデオを見せてくれていましたが、その中で、ズドーーーンと心に刺さりまくったのが、このセッションのビデオだったのです。
それは創始者であるレスリー・グリンバーグ博士のガチのカウンセリングビデオでした。
今までの他の心理療法のセッションとは全く違い、グリンバーグ博士の言葉が、すーっと心にしみこんでいく感覚があり、その時クライエントが感じて居るであろう感情や感覚とぴったりとしていて、見ているだけでどんどん心が震えていくのです。
見終わった後、感想を発表するのですが、声が震えてしまって、ちゃんと話せなかったのを覚えています。
それほど感動しまくりでした。
その後、このビデオはもう何度も見ているのですが、今でもやはり心が震えます。
これほどクライエントの心に寄り添った言葉を、ぴったりと言えるカウンセラーがいるなんて!
私もこうなりたい!ここを目指したい!と強く思いました。
それから10数年、いまだに学びは続いていて、グリンバーグ博士の足下には全然及ばないけれど、それでも私なりにはかなり前進したと思います。
また、ビデオを観たときには、日本では感情焦点化療法なんて誰も教えていなくて、これを学ぶのは夢のまた夢だと思っていたけれど(海外では学べるのですが、英語力がないので無理でした)、そのグリンバーグ博士から直々に学ぶこともできました。
願えばかなうんだなぁって、本気で思いましたし、今もそう思っています。
さて、どんな心理療法かって言うと、エンプティチェア(空の椅子の技法)というものを使い、感情に焦点を当ててカウンセリングを行います。
私たちの心の中には、昔々に傷ついた気持ちだったり、誰かに伝えられなかったとか、あのとき行動にできなかったなどの未完了の思いなどがあります。
そういったものがトラウマになっていて、今の自分の行動を縛ってしまうのですが、そのトラウマを空の椅子を使って、表現したり、イメージとしっかりと対話をしたりするのです。
そうすることによって、足枷となっていた思いが何だったのかを自分自身が理解できたり、その足枷をもう必要ないと思えたりするのです。つまりトラウマから解放されるわけです。
例えば、いつも地味で目立たない服ばかりを選んでいた人が、トラウマがなくなると、自分の生き方に自信を持てたり、もう囚われなくて良いのだと思えるのです。そして鮮やかな服を着だしたり、表情も活き活きと変わってきたりということが起こります。
こういったことを目指す心理療法です。
って、とてもざっくりとしていて少し乱暴な説明ですが、感情こそが、人類が生き延びていくために作られた自然の摂理であると。
なので、その感情をしっかりと感じることで、自分がどうしたいのか、何が大切なのか、どんな方向へ向かっていきたいのかを知ることができるのです。
それは人生の羅針盤とも言えると思います。
