本年の永代経法要記念品(粗品)は五色ローソクにしました。
複数のご門徒からご質問がありましたので記事にさせていただきます。
Q:いつ、どのように使用するのですか?
A:全色どうぞお仏壇にて普段使いでご使用ください。
赤は在家報恩講や年数が深まった年忌法要にふさわしい色ですが、燃焼時間が足りないかも知れません。
例えば、親鸞聖人の御命日(16日)や逮夜日とかに使用されるのもよいかもしれません。
この五色については永代経法要当日の境内を連想していただけることでしょう。
色の種類は五色ですが、もう一色(細かい縦の五色)を加え【六金色/ろっこんじき】と呼ばれています。
継職以後、寺院の主要な法要時には五色(六金色)をより強調し、幟旗等を掲げることにしました。
画像にはありませんが、本堂の樋まで届く五色の吹き流しも設置しています。
当山はおもに旧仏旗を採用しています。
仏旗とは、各宗派に共通した仏教寺院のトレードマークになります。
【旧仏旗】
新仏旗はこちらで世界共通です。
【新仏旗】
ご本山等は正式なこちらを採用されています。
色の意味については、
- 青or緑は仏陀の頭髪の色で、「定根」をあらわす。
- 黄は仏陀の身体の色で、「金剛」をあらわす。
- 赤は仏陀の血液の色で、「精進」をあらわす。
- 白は仏陀の歯の色で、「清浄」をあらわす。
- 樺(橙)or紫は仏陀の袈裟の色で、「忍辱」をあらわす。
- 残りの1色は「輝き」をあらわし、旗の6列目には独自の色は配されず、他の5色を上から順に並べた縞模様で表現される。
袈裟の色が、紫と樺(橙)では大きく違いますが、樺(橙)はつまり便所を連想する糞色なんです。
そういった場所を掃除するにあたって使用した布を貼り合わせて作られたのが法衣袈裟の始まり・・・なので仏教会や超宗派の集まりでは基本に立ち返り、樺(橙)色の無地の輪袈裟等を着用するのがマナーなのです。
もっと詳しくは、こちらをご参照くださいませ
こちらもたいへんわかりやすいです
釋俊彰