めでたくもありめでたくもなし | 奏楽山西光寺BLOG

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浄土真宗本願寺派西光寺(奈良県香芝市関屋)は、早期から檀家制を廃止し、現在は門徒会で護持されています
環境問題へのささやかな取り組みとして超小型モビリティを導入
グランドピアノを常設し地域交流を意識した音楽イベントなども企画発信中

平成三十年度・元旦会(がんたんえ)、たくさんの御参詣ありがとうございました。

ご家族連れなどを含め、賑々しくお勤めさせていただくことが出来ました。

本年から、きちんと内陣出勤することにしました。

本山では修める正月と書いて『修正会/しゅしょうえ』としてお勤めされますが、西光寺のような一般寺院では『修正会』の名称ではなく『元旦会』の名称でお勤めする決まりになっています。←少なくとも本願寺派では。

お荘厳は法式規範の『一般寺院』の『元旦会』を参考に、変則ですが新発意に大金(だいきん)を叩かせるため内陣に設置。

後堂にて・・・丸刈りで気合いの一休さん(新発意)です。

 

一休禅師といえば本願寺第八代・蓮如さまと親交が深かったとか?

『正月や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし』はあまりにも有名ですが、新年早々「ご用心ご用心」と骸骨(髑髏)を施した杖をついて街を練り歩かれたらしく、

実際のところはどうだったのか・・・様々なエピソードが残っています。

個人的には辞世の句も面白くて好きです。

 

◇最近ご家族を亡くされたあるご遺族から「お正月には社寺にお参りしてもよいのでしょうか?」という質問を受けました。

 

知友に宮司や神主は居りますが、神社に関して専門外なので言及は避けます。

お寺に関しては、悲しみの中から仏縁を結ばれたのだからそんな時こそ、積極的にお参りし、集う場所であると言えます。

先ず、自宅のお仏壇に家族一同で手を合わせ、お手つぎのお寺の『元旦会』にお参りするのがのぞましいでしょう。

 

なぜお寺に参るのか?意味を正しくとらえていれば答えはあまりにも簡単です。

 

とくに浄土真宗の場合は、忌中や喪中などという期間は存在しません。

残念ながら、世間一般では喪中ハガキをだし新年の挨拶をひかえるのが常識のようになってしまいましたが、本当はそんなことする必要はないのです。

ほとんどのお寺さんから普通に年賀状が届きます。

そのなかに「昨年、母が往生の素懐を遂げさせていただきました」といったような一文が添えられています。

そこが浄土真宗のすばらしいところなのです。

 

元旦会は「あけまして なもあみだぶつ」と阿弥陀さまに新年のご挨拶をし、心新たに軌道修正を誓う意味があります。

 

 

さて、今年のお屠蘇は、またもや希少な【名声超十方】でした(^_^;)

これほど浄土系のお寺に相応しいネーミングのお酒はありません。

また、名前だけでなくポテンシャルの高いお酒だそうです。←私は飲めません、坊守談。

 

火鉢のあたたかさが大好きでほっこりまったり。

今年から、ちまちま笙を焙れるので、炭をくべる意義がさらに増しました。

電熱器や保温器とはまったくちがいます。

楽器の状態がよくなるような気もします。

 

尚、年末から年始にかけて門徒会より、後期護持費・電気代の補助金・ガス料金の補助金・御供え費・御年賀を賜り、元旦会お荘厳の鏡餅も御供いただきました。

寺院会計(住職会計)のやりくりがきびしい時代に突入しておりますので、こういった補助は本当に助かります。

ご門徒皆さまに心より御礼申し上げます。

 

 

 

最後になりますが、来年度から元旦会のタイムスジュールを見直す方向で考えております。

1/3は、ほぼご参詣がありませんのでクローズとさせていただき、

12/31除夜会(じょやえ)・1/1元旦会(がんたんえ)の二部制に。

中心門徒の皆さんのご意見もお聞きして詳細を決めていきたいと思います。

 

釋 俊彰真顔