4/18 平成29年度 総永代経法要を無事に勤修させていただくことが出来ました。
ご出講いただきました稲葉先生には愉しく有り難いお取次ぎをいただきました。衷心より御礼申し上げます。
地域の高齢化、また、核家族化による家庭内相続の激減により、参詣者の減少に頭を悩ますお寺が多いですが、拙寺にとってもそれは例外ではありません。
お寺参りが好きだったあの方も、またあの方もお浄土に還られました。
その方々の空いた席を埋めることは容易ではありません。
しかしながら、本年は予想以上にたくさんのお参りで最前列ご講師前の数席をのぞいてほぼ満堂、ありがたいことです。
きっと法要でお偲びさせていただいた先人方々が、還相回向となっておはたらきくださっていることでしょう。
特に夜座は、後方に座席を増設されてのご法座となり賑々しくお勤めさせていただくことができました。
前記事でお知らせのとおり、関屋地区戦没者追悼法要を兼ねてのお勤めでした。
[このお軸には戦死者39名の法名が書かれてあります]
称名念仏
勿論、参拝者の数が多ければよいのか?というわけでもありません。
これからもミッションマターとして、必要とされる方をターゲットに、総永代経法要は毎年大切にお勤めしていきたいと思っております。
なお、この日の昼座終了後、午後4時過ぎから門徒会の総会がおこなわれました。
門徒会計の透明化、年間計画の情報公開、これらは『寺院の護持・発展』にご協力いただくうえにおいて大切なことであり、現在の役員方々の代からカタチを変えて取り組んでくださっていることです。
他にも、報恩講と総永代経法要のときは、会計さんが冷たい庫裡の廊下に自前のノートパソコンや寺務所のプリンターを設置して事務をおこなってくださっています。
この意図は”ご講師のお取次ぎ(法話)のじゃまに(プリンターの音が)ならないように”という配慮です。
こう書くと「法話中は咳払いもできない厳粛な空気なのか?」と勘違いされてしまいそうですが、ご法話に対する反応は大歓迎であり、和気藹々と気楽に聴聞していただきたのです。
そういった雰囲気を壊すのが、法話とはまったく関係のない私語や音でありますね。
こういった工夫や配慮はたいへんありがたいものですので、御存知のない方にブログでご紹介しておきます。
ご講師をまじえてのお斎の場は、これまた法座には重要なのです。
昨年から今年にかけて聴講した相愛大学の講義でも”法座は読師(お勤めをリードする僧侶)と説師(布教使)というそれぞれのエキスパートに役割分担し、その後の食事や、余興的な要素も大切に受け継がれてきた歴史がある”とのこと。
雑談のなかに大切な意見交換や情報共有もあります。
そして親睦をふかめることができ、またさらに一致団結してやっていこうという意識が高まります。
このブログを読んでくださった真宗門徒の皆さん。
お手つぎのお寺(所属寺院)の『報恩講』と『永代経法要』には出来るだけお参りしましょう
尚、この総永代経法要でご進納いただきました懇ろなる志は、経費をさしひき、来月5/20の『宗祖降誕会』と、さらに翌月6/24『ムジークフェストなら2017連携コンサート』の運営費用の一部にさせていただきます。ありがとうございました。
釋 俊彰