本日、本堂に設置していた【熊本(大分)地震たすけあい運動募金】の箱を開封させていただきました。
今回の募金をいただいた大きな機会は、5/21宗祖降誕会・節談説教、と、6/26ムジークフェストなら2016の二日間でした。
募金総額は『25517円』
坊守が来週ラジオ収録で上山しますので、本願寺の担当部署に責任をもってお届けします。
ご協力ありがとうございましたm(__)m
さて、今年の前半の主要行事はすべて無事に終了しまして、一年の半分が過ぎたことに驚いております。
少し時間が出来たので、以前から気になっていたことに手をつけました。
西光寺所蔵の御文章箱は4点確認していますが、そのうちの1点は別々になっている五帖を仕舞うことができる厚みのある物、1660年頃と思われますが経年それなりの状態ですので問題はありません。
同じく1660年頃の厚みのないもう1点は、保管に問題があったようで経年以上に老朽化。
あとの2点はお手入れに問題があったようでかなり残念な状態でした
脚は欠け、蝋のこぼれ痕、濡れ拭きをした痕、強く乾拭きをした痕・・・細かい傷も多く金箔が翳んでいる。
漆器の扱いを知らない人が歴代寺族の中に居たのか?
(※ご門徒宅のお仏壇もご注意ください、濡れ拭きや強い乾拭きは絶対NGです。漆はくもり、金箔は簡単に剥げます。)
その問題の2点ですが、仏具店に洗い(補修)に出すことにしました。
見積りは新品を買うよりきびしかったですが、先人から引き継いだ大切な物(1点は施主名入り)ですので、補修して使い続けることに意味があると思います。
うっかり出す前の残念な状態を画像に残すことを忘れてしましたが、仕上がる予定の2ヶ月半後・・・ちょっと楽しみになってきました。
そして!
保管状態の悪かった1点(これも1660年前後と思われる)と、明治期の供物台は、自分で補修することにしました。
虫食いの箇所が多々あるので慎重に。
うるし原液に、金粉を混ぜて内側を金色にしました。
プロの仕事には及びませんが、自分で能管や楽器ケースも製作したことがあるので嫌いではありません。
目的は保護と強化なので、見た目は粗めでいいと思います。
外面はしばらくはそのままにしておきます。
内面も、また先で気になったら、さらに細かくサンドペーパーを丁寧にかけて上塗りをしましょう。
持ち上げただけで分解しそうな状態でしたが、とりあえずは使える状態になりました
釋 俊彰