仏智、即ち『仏さまの智慧』をあらわすと云われるお灯明は、お荘厳に絶対欠かせないものですが、お寺の本堂で使用するお蝋燭は年に2、3度まとめ買いをしています。
まとめ買いのメリットは送料無料などによる割安感。
今回ピンチだったのは香炉炭でしたが、春の法要に備えてお蝋燭も。
西光寺では、別時に修行する永代経法要(家族参拝)の機会が多いので、香炉炭はあっという間になくなります。
当りまえですが、本堂で使用するお蝋燭は、お仏壇用とは大きさがかなり違い、品物によっては吃驚するぐらい高価な物も。
50号までの物は西廊下の引出しで保管。
100号以上は、使用していない仮納骨檀にて保管。
お蝋燭の色については、何度か法座でご説明していますが、基本的には赤(朱)色と白色の二色・・・普段はあまり見かけませんが金色と銀色を加えて四色あります。
金は法統継承式など、銀は葬儀。
私たち浄土真宗では、ここぞという時には赤(朱色)い蝋燭を使用する場面が多い。
入仏式、報恩講、初参式、宗祖降誕会、元旦会、仏前結婚式・・・年回法要では三回忌までが白、七回忌以降は赤(朱)と宗派では定められていますが、地方によって多少ばらつきがあるようです。
一月の法座でチラッとご紹介した木蝋は、その名の通り木製で漆塗りが施されています。
※点火しませんので決して火を近付けないで
ひとつのお敬いのカタチ、お荘厳が引き締まる木蝋。
後方に見える上卓には常に木蝋が。
こちらは総永代経法要などで、前卓にて使用する150号の白。
かなり大きいです。和型の洋蝋燭。
こちら同じく和型の洋蝋燭150号の赤(朱)。
報恩講で使用しますので一対(五具足)です。
宗祖降誕会や仏婦報恩講では、ややサイズダウン前卓100号で両脇が50号ぐらい。
お光のゆらぎがぜんぜん違いますので、出来ることなら常に和蝋燭を使用したいところですが、①高価である。②モノにもよるが煙が多い。③使用中に芯切りメンテナンス。というのがネックで、どうしても和蝋燭型の洋蝋燭を使用する頻度が高い。
外陣のお焼香が多い場面では煙もうもうに
でも、状況を見計らって、たまに使用しています大好きな和蝋燭。
今の時代はカートリッジ式など、いろいろと合理的なアイテムがありますが当面は現状維持、そして、お荘厳については常に興味を持って、仏さまにたいする敬いの気持ちを大切に、もしも何か間違いに気付いたなら修整していきたいと考えます。
尚、仏華・蝋燭などを含めた本堂のお荘厳には、年間で相当の経費がかかりますが、一部を門徒皆さまからの護持費より補助していただいております。
ありがとうございます。
釋 俊彰