あちらこちらの門信徒さま宅にお参りさせてもらって、ほぼ完ぺきなお荘厳をまえにお勤めさせていただける確率は10%~20%ぐらいかなぁという印象ですが、
基本的に気が弱いので(笑)あまりにも困るケース以外は、いちいちその場で否定も言及もしていません。
(門信徒さんのほうからおたずねがあった時はかなり食いつくネタではありますが)
仏具の足向きや香炉蓋や御紋が反対になっているときなどは、手の届く範囲で断りもなく整えさせてもらうことはあります。
機会があるとすれば、年回法要の時などは施主さまに許可をえて整えるチャンスかなと。
新しいご門徒の場合は、本当に素直に聞いてくださる方が多い←これ嬉しい
すべて口頭で説明するには限界(時間的にも)があるので、説明と併せて小冊子をお配りするようにしています。
このふたつは、葬儀前後の流れも含む内容ですが、
左が、福岡教区福岡組基幹運動推進委員会(最近入手)
右が、和歌山教区基幹運動推進委員会(以前よりお配りしている冊子)
の編集によるもので内容に間違いありません。
ただ僧侶視点による解説が、容易に伝わるかというと、
限られたスペース、また、用語や文章自体が仏教初級の方には判り辛いこともあるようなので、
お荘厳についての根拠や深い意味も含めて僧侶の知識とコミュニケーション力が重要になってきます。
[私の場合、これら冊子に加えて広島県の友人僧侶(漫画家)から許可を得て挿絵入りの説明コピーもお付けしています]
あまり拘り過ぎてもいけないのかも知れないが、拘るべき立場の人間が僧職者でなかったならばどうなるのか?という話ですね。
とかいう私も完璧かというと、必ずしもそうではなく、
微妙なケースやイレギュラーな質問に戸惑うこともあるので、常に”興味を持つこと””学ぶ”を怠らないよう気をつけます。
最近、片付けをしていて大量に出てきた、この仏具屋さん発の小冊子
一箇所???な記載があって残念でした
浄土真宗に”忌明け”はありません。
そもそも『忌中』も『喪中』もありません。
(喪中ハガキを出す必要もないのです)
しかしながら、ご逝去された方のお家には『忌中』の貼り紙が、まだまだこの辺ではあたりまえのように多いですね。
どのタイミングでどう変えていくか。
昔はあたりまえのように同封されていた”清め塩”も最近はほとんど見かけなくなりましたから、
現状を悲観せず地域の何らかの組織(宗派の)で働きかけていくことが効果的なのかも知れません。
釈 俊彰