ある住職さんが事あるごとに「このお寺は門徒皆さんのものです。」「七堂伽藍は門徒と寺族の共有物です。」などとおっしゃっていまして、
見るに見かねた講師の先生が、
「ご住職、あまりそんなことばかり言っていると、いずれ誤解する方が出てきてトラブルの元になりますよ。」
と注意されていました。
(ご住職、きっと参加意識を高める意図だったのでしょう。)
確かに門徒さんあってのお寺であることは間違いないし、管理者は代表役員である住職ですが、門徒皆さんが中心になって護られ継がれ今に至ります。
いまのご年配の方々の、さらにご両親の世代の方々がお念仏を子や孫に(←これは単に血脈のことだけでなく”次世代に伝えましょう”という意味)と、西光寺の護持発展に心血を注いで来られた姿を私も見ながらお育ていただいてきました。
その先人方々の眼(まなこ)の先にはいつも阿弥陀さまが微笑んでおられました。
さて、とても重要なことの再確認ですが、
浄土真宗のお寺は全国共通どこへいっても【阿弥陀さまのお寺】
ここは絶対にブレてはいけないところ。
これはいつしかの『インターネット寺院』に少しだけ関連したリンク記事を貼ってありますが、これは全国共通どころか世界共通。
(北米にもブラジルにもハワイにも欧州にもネパールにも本願寺派のお寺はありますが、海外寺院のほうがシンプルに理解されている印象です。)
参加意識を高めたり何かしらの協力をお願いするときも「阿弥陀さまのお寺」
先ずはそこから始めないと。
真宗寺院は阿弥陀さま不在で論じられたり語られるようなことはあってはならないのです。
釈 俊彰