一次落ちしたラノベの作品アップします

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ネタが切れたら二次落ちも。ラノベ作家目指すの諦めるぜ。新たな道を選んだ!

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俺は大学に到着した。
 第一印象としては、まずキャンパスが狭いと感じた。
 この時代、土地は有限だったから当たり前なのだが……。校内が狭い上、人がかなり多かったので、だいぶ窮屈に感じた。
 教室に入って周りの様子を確認する。そしてふと目に留まったものがあった。俺が気になったのは、教室の隅にいる暗い感じの男。
 授業が始まっていても、教壇の方を見ようともしない。彼がどこを見ているのかさえもわからなかった。……まるで上の空って感じだった。
 ――俺はその男に話しかけてみた。
「ねえ、横に座ってもいい?」
「ああ。……何だ、お前? 子どもみたいだな」
 俺の年齢は十四。この時代で言うとまだ中学生だった。
 子どもっぽいと言われても仕方がない。一般にこの時代の大学生は十八歳以上を超えていた。
 しかも、この講義は三回生からしか受講できなかったので、二十歳か、二十一歳ぐらいが主な受講生だった。……なので、俺は教室でとても目立った。
「退屈そうにしてるね。先生の話、あんまり聞いていないんじゃない?」
「あまり……というか、全くな。……くだらん、本当にくだらん世の中だ」
「世の中? この講義じゃなくて?」
「講義? 何が講義だ? 単に単位を取るだけのものだろ。見ろ、教授も訳のわからんことしか言っていない」
「……世の中の何が不満なんだい?」
「変わった奴だな……。お前、今、楽しいか? 俺には何の目的もない……何も楽しくない。金はないが金はかかる。世の中、金だという現実に飽き飽きしている」
「金がそんなに大事?」
「金があってもな……どうだろう、わからん。俺は何を求めているのか、自分でもわからん。……お前は何がしたい? 今後、就職したいのか? それからは? ……ん、そうだな。俺が思うに芸術家はいいな。それも売れている芸術家はいい。好きなことを発見し、それを金にする方法を身につけているわけだ。そんな奴らが羨ましい。しかし、俺は特に何がしたいというわけでもない。この世の中が嫌いなんだよ。……昔、貧乏だったがゆえにいじめにあってな。当時はこれでも有名な進学校にいたんだが……。それからはどういうわけか、人間自体が嫌いになった。何で人間は存在するんだろうなってなぁ、俺も俺以外の奴も地球をただ汚しているにしかすぎん。我々は何か地球のために人間は貢献してきたか? そもそも人間が害虫以上のクソだということに誰が気づいている?」
 ――俺は、こいつはやばいと思った。
 怖い……が、興味はある。
 これが悪人、変人という奴か?
 ……しかし、今は思想だけだ。彼はまだ実際犯罪は起こしていないはず。いや、どうかわからないが……。
 ――翌朝、三人は集まった。今日の予定は学校見学だ。
 村崎先生が過去に来る前にあらかじめ、機巧で各々の設定をしていた。
 ルミナと先生は中学生の生徒と親。この日が授業参観というところまで設定したらしい。
 もっとも、未来に何か影響が起きない範囲で設定をいじった。これにはタイムマシンの研究者にも承知である。
 対して俺は別行動だった。
 二人とも同じ中学生より、一方が高校や大学に行った方が効率がよいと思ったからだ。
 三時間。俺は大学で経済と金融の講義を聞くことにした。
 慣れない電車に乗ることは難しかった。切符の買い方から電車の乗り方。……全てがわからなかった。
 電車が動いてからは、そのたびに感動した。
 移動クンと違い、目的地に到着するまでは長い時間がかかったが、移動しながらいろいろな景色を見るにはいいなと思った。
 移動手段に用いる乗り物というより、遊園地の乗り物のような感覚だった。

 ――駅に着くと、大学まで二十分ほど歩かなくてはならない。電車から一気に人が降りた。
 ……満員だった。降りる人も乗る人も多かったが、なぜかここは各駅にしか停まらない。交通の便としてはあまり良いといったものではなかった。
 この人の流れ……俺はまっすぐ歩きたくても、そうはさせてもらえなかった。
「……これが歴史で習った通勤ラッシュか」
 だが、正確には通学ラッシュだった。
 大学の勉強でなく、行くまでに体力を消費してしまう。まるで、長時間スポーツでもしたかのようだ。
 汗だくになって歩くこと二十分……ようやく目的地に着いた。
 実際にそこに行くまでの時間は短かったが、とても長く感じた道のりだった。