最近、ほめて育てる、という話をよく聞くようになりました。
今回は、ほめ間違えると大変なことになる、という話です。

皆さんは、ほめる、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
お母さんがお願いしたことを実行できた、字を覚えられた、上手に絵が描けた、など何か出来た時ですね。

その時に結果だけをほめられてませんでしたか?

お母さんの言うことが聞けて偉いね。もう「あいうえお」を覚えられた凄いね。アンパンマンにそっくりだね。などです。
お利口にできた、静かにできた、などもそうですね。
分かりやすい例でいえば、100点取ったらおもちゃを買ってあげる、とかは良くないですね。

これらは「報酬系」につながりやすく「あいうえお」が覚えられたことが嬉しいのではなく、ほめられたことが嬉しい、につながりやすくなってしまいます。
もう少し細かく言うと、「あいうえお」を覚えるには苦労をして努力をして覚えたはずなんですよね。そこに本人の思いがあるはずなんです。

でも皆さん、まわりに「結果だけほめる」ことって多くないですか?
学校のテスト、試験、などがそうですね、努力したところで点を取らなければ意味がない、みたいな
そんな中で育っているのが、現代の子供たち、なんです。

外でそんな状況なんですから、家でもそんな状況だと、どうでしょうかね?

そして、報酬を得られる、のは、その報酬を与える権限を持った人からの承認を得る事、となるのですね。
つまり、親や先生から認められること、が自分のやる気の源になってゆくわけです。

夏休みの自由研究はキットを買ってきて組み立てるだけ。とか
受験でいえば、参考書選びから勉強の仕方、補修のメニューまで塾が指定してくれる。
模擬試験を受けて弱いところを教えてくれて、そこを補修してもらえて、出来ない場合は志望校の変更もアドバイスをもらえる。
アルバイト現場で、これをやれば1000円もらえる。そこに自分の考えなど取り入れる必要もなく、言われたことをやれば1000円もらえる。
近頃では、経営コンサルのメニューもパッケージ化されて、覚えたことを客先で話すだけ、なんて笑えない話もありますね。

残念ながら最近は、子供が自分で考えるシーン、がとても少なくなってしまっているんですね。
だからこそ、結果を導き出す過程にある、努力や工夫、を褒める必要があるんです。
つまり、自分で考えるということが報酬につながようになるってわけです。
言ってしまえば簡単ですが、実行するのは難しいですよ。お子さんがいる方は実践してみてください。

本日こんな話をしたのは「あなたは、そうやって育ってきたのではないですか?」という問いかけです。

結婚する相手を選ぶときに、相手のスペック(条件)だけ見てませんか?それってその人の結果の一部でしかありません。
その現段階での結果なんて、今後は大いに変わる可能性があります。逆に、夢ばかり語って結果が出せない人も考え物ですね。

あなたの学歴も、その時の結果の一つでしかありませんね。年収だって、今働いてる会社も来年には倒産するかもしれません。
お相手の会社が倒産した時に、あなたの会社がつぶれたから離婚します。というわけにはゆかないという事です。

結婚したらいろいろなことを二人で乗り越えてゆかなくてはならなくなるわけです。

自分の育たられた環境と、今の価値観、相手に求めること、自分の持っているもの、など整理してみてはいかがでしょうか?意外と自分で導きだしたことって少ないものです。でもそれがあなたの強みになっているはずですよ!