自閉症は個性。

 

 

 

その考えは今も変わらず。

 

 

 

それでもやっぱり

気を張って付き合ってた自分に

気が付いちゃって。

他人の子なわけだし

当然なんだけど。

平気な顔して付き合ってる自分に

私自身気づかなかった。

 

 

 

決定打は

「触れられたこと」

だった。

 

 

 

ある時期自閉君は

私の足を下のほうから

手の甲で上に撫でるような

触り方をしてきていて。

背中がぞわぞわした。

 

 

 

しばらく彼には言えなかった。

当時小学6年生だし

「こどもだから」とか

「おかあさんがいなくなった寂しさから?」とか

私なりに考えて我慢していたけど

男性にトラウマもある私には

限界だった。

 

 

 

相談したらわかったことがある。

 

 

 

私以外にはしてなかった。

 

 

 

私はますます怖くなったけど

彼には

「別に深い意味はなくやっちゃってるんだと思う。」

と言われ

意味もなくされる嫌なことを

心底気持ち悪いと思った。

 

 

 

一つ嫌いって思ったら

いくつもの我慢してた「嫌い」が

勢いよく飛び出してきた。

 

 

 

刺すような声。

汚い笑い方。

人まね猿の言葉。

体をボリボリかく癖。

 

 

 

全部がどうしようもなくて

生理的に受け付けないものばかりだった。

 

 

 

いろんなことがあって

何度も彼から離れようと思って

子どもに対する考え方を変えた。

匿名掲示板で悩みを投げると

100%の人が

 

 

 

「自閉症と一緒に暮らすのは無理」

「ほかの人を探したほうがいい」

 

 

 

といった。

顔が見えない人たちも

誰一人私を応援してくれなかった。

 

 

 

それでも今私

まだ彼と一緒にいる。

はじめは理解のなかった彼にも

懸命に私の心に棲む矛盾を伝えてきた。

 

 

 

「嫌い」「苦手」「でも一緒にいたい」

 

 

 

私はまだこの矛盾と戦っている。

彼に矛盾する本音を伝えるたびに

自分にもしっぺ返しでダメージがやってくる。

彼の子どもが嫌いと伝えること。

彼にも申し訳なく思ってる。

(当時は私の嫌悪感にも理解なく

冷たい彼だったけど

今ではそれを受け止めて

どうにかしようと思ってくれる

優しい彼です。)

 

 

 

自閉症は個性。

 

 

 

いつか自閉くんと一緒に

笑える日はくるのかな。