【IRカジノ問題】マネーロンダリングとは何か?【及川幸久−BREAKING−】2020/01/21

今日のテーマは「IRカジノ問題マネーロンダリングとは何か?」

昨日から始まった国会で、1つの大きな議題になるのは、おそらく「IRカジノの汚職問題」です。
IRカジノで何が問題になるのかと言うと、ギャンブル依存症だったり、外国資本にお金を持ってかれるとか、いろいろあるんですが、最大の問題は、やはり「マネーロンダリング」です。ただマネーロンダリングって一体何なのか。私たち庶民にとって、実はあまりに縁遠い話で、具体的にマネーロンダリングに触る機会がありません。そこで、今日はマネーロンダリングの基礎講座と言うような、「マネーロンダリングとは何かということを知ろう」と言うことで、一体どういうものなのか知った上で、それがいいのか悪いのか判断してみたいと思います。
まず、この法律「IRカジノ推進法」と言う法律が2016年「自民党」の議員と「日本維新の会」の議員の、議員立法によって成立しました。この件は前回も触れました。
今、「日本維新の会」から除名された下地さんの件でお話ししたんですが、この法案が2016年にできて、この後、何が起きるのか。
おそらく、「大阪」「横浜」そして多分「東京」にカジノができます。このような日本を代表する3大都市に、もしカジノができたら日本はどういう国になるのか。
それは「マネロン大国」になります。世界でも珍しいマネーロンダリング大国に日本はなってしまうだろうということが今日の話です。
それでは、マネーロンダリングとは一体何なのか。まず脱税したい人。例えば投資でものすごく儲かったとして、その儲かったお金が個人の収入になってしまうと、多分半分位税金でとられてしまうでしょう。そんな半分も税金で取られたくないと言う人が、脱税したいと言う欲求に駆られます。そういう人たちは何をするか。この脱税したお金をそのまま使ってしまって、それが国税に見つかったら脱税と言うことで、一発で犯罪になります。
このマネーロンダリングとは、簡単に言えば「汚い金」つまり「そのままでは使えない金」から「きれいな金」「使える金」に変える、これがマネーロンダリングです。
「税金を払っていないお金」これは「汚い金使えないお金」です。それを「使える金」に変える。脱税しても大丈夫な金に変える、これがマネーロンダリングで、要は「違法の金を合法の金」に変えると言う魔法なんですね。
これがマネーロンダリングなんですで。
この「汚い金」というのが脱税以外にもたくさんたくさんあります。要は犯罪で得たお金です。例えば、脱税、賄賂、詐欺、密輸、窃盗、麻薬、で得たお金。それから武器の密売、テロの資金、こういうものが皆この汚い金に当たります。使えば捕まりますが、しかしマネロンで使える金に変えるわけです。
では具体的にどんな方法があるのか
一番、典型的な方法が、多くの銀行口座に振り込みを繰り返す。こういう方法です。よくあるのが、いわゆる海外のタックスヘイブン。ケイマンだとかジャージー諸島だとか、いろいろ世界には、たくさんヘイブンのところがありますけれど、そういうところにペーパーカンパニーを作る、というのが典型的な方法です。
例えばあるA国にペーパーカンパニーを作って銀行口座をつくります。その銀行口座にこの汚い金を振り込みます。そして、そのA国に振り込んだ金を、B国に銀行口座を作ってそこに振り込みます。その振り込みができたら最初にあったA国の口座を閉じます。そして今度はB国の口座のお金をC国の口座に振り込む。振り込みができたら先程のB国の口座は閉じます。
こういうことを繰り返すわけです。
最低でも3回ぐらい。できたらもっと多く、振り込みを繰り返す。要は何をやってるかと言うと、お金の出てくる所を隠しているわけです。お金の出所を隠してしまえば、そのお金がもともとどんなお金なのかと言うことがわからなくなるからです。これがマネーロンダリングの典型的な方法です。
それ以外にマネーロンダリングの方法としてよく使われるのがカジノです。
カジノを利用した方法は、いろんな方法がありますが、まず最初に考えられるのが、犯罪で得たお金をチップに換えます。カジノでプレイをするためにはチップを買わなければいけません。ですから汚いお金をカジノにも持ち込んでチップに換える、そしてカジノで遊んだ後にその残ったチップを現金に換える。要はカジノでチップを買って、それをまた現金に換える。それだけです。そうするとカジノでチップを現金に換えたときに、これはカジノで遊んたお金なんだと言うことで、証明書か何か出るんでしょうけれど、そのお金その現金に戻したものを正々堂々と銀行口座に入れれば、これでこのお金はカジノで使ったお金だと言うことで、マネーロンダリングが成立するわけです。これが一番典型的な方法なんです。ただ、これだけだとまだ危ないんで、もっといろんな方法があるようなんです。
例えば、今こんな方法があります。カジノの利用の2つ目として、カジノの会社と組んで自分がわざと負ける、わざと負けて後で勝たせてもらう。これは一旦自分のお金をカジノの会社に渡します。そしてまた別の機会に今度は勝たせてもらう。それによって、これでマネーロンダリングが成立します。
三番目は、カジノを利用して賄賂を渡す。例えば、そのときにはまず、賄賂渡す側のA氏が賄賂をB氏に渡すためにカジノの会社と組んで、先程と同じようにA氏がわざと負ける、そして後で賄賂を受け取る側のB氏が勝たせてもらう。すると普通に賄賂を渡すと捕まってしまうのに、カジノだったら全くわからない形で賄賂が渡せる、こんなことができるようになるわけです。
なんと便利な場所なんでしょうかカジノと言うのは!
さらに今言われているのはマネーロンダリングの方法として「仮想通貨を使う」と言う方法もあると言われています。ただ仮想通貨というのは、ご存知のようにブロックチェーンによって成り立っています。ブロックチェーンによってA氏からB氏にお金を送ったという情報が、利用者全員にデータとして送られますですので、実際にはお金の流れがわかってしまう。それで仮想通貨と言うのは、理論的にはマネーロンダリングには使えないはずなんですが、最近そういう事例が出てきてしまっています。
ただそれもバレてはいますが。
仮想通貨をマネーロンダリングに使うと言う方法は、多分これから出てきそうなので捜査当局はこの仮想通貨の監視を強めようとしています。
以上が、マネーロンダリングの方法です。なんとなくわかっていただけたでしょうか。実はカジノさえできたら、マネーロンダリングは日本では簡単にできてしまうんです。それは何も犯罪組織だけではありません。ただ単に、このせっかく儲かったお金を税金に取られたくないなと思う、そういう普通の人がカジノを使って脱税ができるという時代になってしまうんです。
日本にカジノができたらどうなるか。外資のカジノ企業によってお金が取られる、それから、ギャンブル依存症が日本に増える。ギャンブル依存症は日本は世界で1番多いのに、それがもっと増える。
しかしもっと大きな問題はマネーロンダリングです。それによって犯罪組織が日本にやってくるようになります。これがいわゆるグローバリズムの本質です。グローバリズムと言うのは何かというと、「金の為だったら国家も国境もなくす」これがグローバリズムの本質です。これはいわゆる共産主義と同じなんです。本質的には共産主義は最終的には、犯罪国家になっています。日本にIRができたら東京や横浜や大阪にこんな日本の主要都市に3つもカジノができたら、日本はどうなるか。まさにグローバリズムの国。そしてグローバリズムの国とは共産主義であり犯罪国家です。ここまでして日本にIR作りたいですか。このことをぜひ皆さんと一緒に考えていきたいと思います