2019422

 及川幸久−BREAKING−

スリランカ連続爆破テロの背景

 

 421日スリランカで起きた連続爆破テロについてお送りします

昨日のこの私の動画で

フランス、パリのノートルダム寺院がイースターの前日に大火災になって、大変な被害を被った。

そのイースターの日に、今度はスリランカで多くの人が亡くなっています。

このことに関して、主にイギリスのメディアが詳しかったので、イギリスのメディアの報道を見ながら情報を集めたことと、そして、スリランカと中国の関係について、これは、ちょっとこじつけになるかもしれませんがお送りしたいと思います。

 

この爆破テロは実際には、すりらんかのカトリック教会を狙っています。そしえ、高級ホテルを狙っています。同時多発的にカトリック教会と高級ホテルが狙われたということで、不可解な事件奈ワケです。

207名の方が死亡し、その中に日本人一名確認されていますし、アメリカ人や中国人と言う外国人も含まれています。

容疑者の7名はすでに逮捕され、身元は明確になったというんですが、この事件、なぞが多すぎるわけです。

 

まずこの事件421日イースター復活祭の朝を狙っています。このカトリック教会で一年で一番重要なミサをおこなう直前に、教会にたくさんの人が集まっているところを見計らって、自爆テロをやっています。

まさに、卑劣極まりない犯行であるといわざるを得ません。

また同時に、爆破された高級ホテル、この高級ホテルは、外国人が多く泊まっている高級ホテルで、朝の朝食の時間のレストランを狙っています。

では、一体なぜ今、こんな悲惨な事件がおきたのか。

この、なぜというのは、スリランカは、この10年ほど国内の治安が安定していたからです。スリランカは十年前まで悲惨な内戦状態にありました。人口の多数派の仏教徒の過激派と、その次に人口の多いヒンズー教徒、タミール人と言うヒンズー教徒の間で内戦状態が長くあったんですね。その、内戦が10年前に終結して、治安は安定したと思われていたわけです。しかしながら、突然こんな事件が起きた、ここで改めてスリランカの人口比を宗教ごとに見ていくと人口の7割圧倒的多数が仏教とです。そして、次に人口の多い15%がヒンズー教徒、タミール人といいます。で、残り1割がイスラム教徒、でわずか7%が今回狙われたキリスト教徒なんですね。

で、内戦というのはどことどこがやっていたかというと、一番人数の多い仏教徒とヒンズー教徒の間で内戦があったわけです。

この、ヒンズー教徒の武装組織のことをタミールタイガーといわれて、結構有名になっていました。しかし、10年前にいちおう和平になって、このタミールタイガーは消滅したことになっていたんですね。

しかし、どうもこの10年間の間内戦が終ったというのは表向きだけで、実際にはこの、仏教徒、ヒンズー教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の間で様々な宗教対立とおどし、脅迫とか自爆テロの計画があったようなんですね。

ここで、今回の報道の中で、イギリスのメディアが一番詳しいなと思ったんですが、そのなかで、イギリスの新聞のザ・ガーディアンの見方をごしょうかいします。

ガーディアンはですね、この事件の突然起きたんではなくて兆候があったんだと、それは、キリスト教会に対して自爆テロを行うという計画がすでに政府にはあきらかになっていた、ニュースにもなっていたらしいんですね、

しかし、スリランカ政府がそれに対して油断をして何の措置もとっていなかったというんです。

しかし、スリランカの首相は、「事前に国民の安全を守るために必要な措置は全てやっていた」と言う風にこの事件の後に行ってるんですが、ガーディアンの見方でいうと首相の言葉は甘過ぎると。

で、実際に犯人の可能性と言うのはいくつかあるみたいなんですけど、一つ目は国際テロ組織、ISIS(アイシス)とかアルカイダのようなイスラム教系の国際テロ組織ですね。

二つ目は、多数派を占める、仏教徒の過激派。仏教徒に過激派がいるとは、ちょっと信じがたいんですが、仏教徒の過激派が、キリスト教徒を攻撃するというのが、意味不明なんですがありうる。

三つ目は反欧米、反政府の勢力。と言うのは高級ホテルを狙っているんですねここにいるのは外国人だけです。

四つ目は来月5月に、内戦終結10周年にあたるらしいんです。この内戦終結十周年にに関係してるんではないかという説もあります。

というのは、この内戦終結と言うのは妥協の産物で本当はまだ終結していないという説があるからです。

ここで、私が気になっているのは、スリランカと中国の関係です。

スリランカというのは、実はインド洋における地政学上、超重要な位置に有ります。いわゆる真珠の首飾りの一環なんですね。

インド洋は、自由な海でここを通る船はたくさんいろんな国の船が通るんですが、そこの地政学上ものすごく重要な位置にあって、中国が、特に対インドに対してどうしてもほしい位置だったわけです。

そして、実際に今中国はこの、スリランカの港を手に入れていますよね。それだけではなくて、高速鉄道が、ことしになってこのスリランカに開通している、大都市コロンボには巨大なタワーが建って、そこが点灯されてイルミネーションが出来ている、高級マンション街ができている。すべて中国の資金です。ここで、スリランカの政治についてなんですが、スリランカは、大統領がいて、首相がいるという。大統領と首相との2つのリーダーがいるわけなんですね。

このスリランカの大統領というのがシリセーナというお名前の大統領です。この方は、もともとインドよりで反中国のひとなんです。

そして、この人が選挙で戦って大統領になったとき、前大統領がラージャパクサという名前の方で、この人は親中国派だったんですね。

この親中国派の大統領の時代にさまざまな中国のお金が入っていたわけです。

で、それに、勝ったのがインドよりの現在の大統領。シリセーナ大統領

このシリセーナ大統領が昨年、突如、自分が指名した首相を解任して、あの、選挙で勝った前大統領で親中国派のラージャパクサを首相に任命したんです。

で、これには議会が反発してこれは憲法違反であるということで、すったもんだした挙句、結局、この大統領が指名した前大統領だったこの親中国派だったラージャパクサはいったん首相になったんですが、首相を辞任して、もとの首相が復帰しました。

何が起きたのかよく分からないことだったんですが、しかし、このラージャパクサという前大統領。この人が大統領時代に、スリランカのハンバントタという港を、中国の融資で近代化したわけです。そして、そのお金が払えなくなったので中国に、港の管理権を渡しているんですね。99年間の貸与にしているわけです。これによって中国派ハンバントタと言う貴重な港を手に入れて、ここは、深い海なので、ここに中国海軍の潜水艦を停められる、さらには、他国の船の寄港を中国が拒否できるという風になっているわけです。

しかし、不可解なのは、シリセーナという現大統領はもともと反中国、インドよりです。

ところが、この親中国派のラージャパクサを味方につけようとした、その背景として、中国は昨年スリランカ政府に20億元、ドルでいうと29千万ドルを無償供与、ただであげているんです。政府に

うわさでは、このシリセーナ大統領が個人的に受け取ったといわれているらしいんですね。

この、もともと反中国だった大統領がうわさでは、この中国の資金をもらっている。

そのあとに、この大統領が、親中派の前大統領を味方につけた、こういうことがおきてるわけです。これが、昨年起きたばかり、そして、年が明けて昨日こういう事件が勃発したんですね。

あらためて、この事件で多くの方々が犠牲になった。その、方々とその家族の悲しみに対して世界のみんなでスリランカの人々と心の連帯を結びたいと思います。

心の中で強くこのスリランカの人々の悲しみが癒されることを祈りたいと思います。

そして、心で連帯。スリランカの方々と私たちも連帯したいと強く思うしだいです。