海外の青年達と船で3日間過ごして感じた3つのこと | KOSUKE SASAKI Official Blog ☆最高傑作★なブログ

海外の青年達と船で3日間過ごして感じた3つのこと

先日、内閣府主催のグローバルリーダー育成事業(元・青年の船)に、
寄港地青年(ローカルユース)として参加してきました。

古くからお付き合いいただいている方はご存じかと思いますが、
僕は高校・大学在学時にそれぞれ1年づつアメリカの学校に通っていたこともあり、
「グローバル」という言葉には目がなく笑、
まして今回は無料でにっぽん丸という豪華客船に宿泊できるという激アツな話だったので、迷わず参加してきました。



まず、にっぽん丸がどれだけステキだったかをお伝えしてから本題に入ろうと
思うのですが、


にっぽん丸全景。バカでかい船でした。


客室。シャワー・トイレ付のツイン。
サウナ付大浴場もあり、そっちも最高でした。


石巻滞在の2日間は毎晩がこんな感じでパーティーでした。


<パーティーピーポー①>左のフィジーのMiliはAPACの赤十字職員でした。


<パーティーピーポー②>スウェーデン人は男女ともにアタマに花冠をつけます。
ただでさえ美男美女の多い国なのにやることがいちいちオシャレです。怒笑


お別れの時は前から憧れていたコレできました。笑

というわけで、にっぽん丸のステキさとプログラムの一部(パーティーの様子(笑))をお伝えしました。


そして、ここからが、本題です。
下記3つ、感じたことがあります。
①パーティー文化の素晴らしさ
②自分の考えを持つということ
③Think Globally, Act Locally

以下、それぞれについて書いていきます。


①パーティー文化の素晴らしさ

パーティー文化については、以前に書いた通りですが、
僕は閉鎖的な飲み会文化よりも、開放的なパーティー文化のが好きです。
何より、「自分でこのパーティーを楽しもう!」という前のめりな参加者の態度が、
その場、その空間をポジティブなムードで包み込み、
そんなポジティブな場ではポジティブな出会いが生まれやすいと思っています。

船の上は、まさに、そんな感じでした。
普段、見知らぬ人にもうっかり話しかけてしまう僕が、
軽く委縮して震え上がってしまうほどのオープンマインドなパーティー文化の人達ばかりで、
見知らぬ同士で、名前を名乗る前から会話が始まってしまうようなことも沢山あって、
僕はすごくすごく居心地よく過ごせました。

2泊3日しか滞在できなかったことがとても寂しくて悔しいくらいに、
多くの素敵な出会いにワクワクしっ放しでした。
「一度会ったら、他人じゃない。」
とは僕の大好きな方のお言葉ですが、
まさにその通りで、
世界各国、日本の全国各地から参加者が集まっていた船で出会った人達とは、
次に会えるのはいつになるか、
もしかしたらもう一生会えることはないかもしれないけれど、
にっぽん丸の上で時間・空間を共有した仲間達とは、
もう他人ではなく、国や時間を超えても
「繋がり」を意識できる関係になったと信じています。

その「繋がり」の積み重ねが僕の人生の財産だと思ってますし、
ブレそうな時に、その場に姿はなくとも背中を押してくれる大切な追い風になるでしょう。


②自分の考えを持ち、発信するということ

流暢な英語を話す日本人の参加メンバーを見ていて、
みんな若いのに通訳のような英訳・和訳はとっても上手で
「すげーなー」
と思いながらも、
自分の考えを述べる、という場面では行き詰ってしまう、
というシーンに何度か遭遇しました。

上記に述べたように、とてもオープンマインドで積極的な参加メンバーでさえ、
自分の考えを発表する、とういう時に
なかなかうまく言葉を紡ぐことができていない、
つまり、
考えが人に伝えらえるほどまとめきれていなかったり、
考えはあるけれどもそれを自信を持って主張することに慣れていない、
ということが起きているような気がしました。

これはあくまで私見ですが、
僕が船上で目にしたこのような課題(課題かどうかも不明だけど)は現在の日本の教育制度に起因すると考えています。
絶対的な解があり、その解を導き出す手法を教える、という
「試験用」の学習に慣らされてしまうと、
「解」そのものを疑ったり、
「解」は「解」として認めてそのうえで自分の意見を伝える、
という訓練を積む機会がなかなかないように思っています。
(少なくとも僕の受けた教育はそうだったと思ってます。)

絶対的な「解」なんて、
特に今のような変化の著しい社会では存在しないのに、
周りが決めたマジョリティの「解」になんとなく賛同してしまい、
その「解」を検証する、
自分なりの解釈を試みる、
といった行為の大切さを教えるという教育は、あまりなされていないように感じています。
(少なくとも僕の受けた教育はそうだったと感じています。)

おそらく、「社会人()」になってから初めて考えさせられる機会に触れやすくなるのだとは思いますが、
もしくはいわゆる「就活()」というやつがそのきっかけになっているのかもしれませんが、
これが圧倒的に足りていないのだな、と改めて感じました。

英語、もちろん大事です。
ツールとして使えることで、世界は圧倒的に広がります。
だけど、
「どんな考えの元に何を成すか」
「何かを成すために周りを巻き込めるかどうか」
「周りを巻き込むために自分の想いを適切な伝え方で発信できるかどうか」
は、その前段階でとっても大事なことだと思うのです。
(これ、自分に言ってるなーと思いながら書いてます。笑)


③Think Globally, Act Locally

僕らローカルユースが船を降りる直前に、
この話をご紹介くださった方でもあり、
寄港地でのプログラムのディレクションをされていた、
まなびのたねネットワークの伊勢さんが全体の前でお話してくださった内容であり、
僕自身もこのプログラム参加前に志望動機として強く思っていたこと。
(ステキなお話をご紹介くださった伊勢さん、本当にどうもありがとうございました。)

Think Globally, Act Locallyです。

「何をいまさら当たり前のこと言ってんだよ!」
って突っ込みが最近の雪のようにドッサリ舞い込んできそうですが笑、
本当にすごく大事なことだと思うんです。

だって、
東日本大震災の被災地が抱える問題も、
アフリカで子どもが飢餓や栄養不良を起因に亡くなっていることも、
「就活」による自殺も、
途上国の児童労働の問題も、
政治への無関心も、
エネルギーや環境汚染の問題も、

みんな「問題っちゃ問題よね」
って思ってるわけで、
それでも自分がいる環境のなかで上記全ての問題について
アクションを起こすことは無理なわけです。

ぶっちゃけると、
官僚や政治家、弁護士やビジネスオーナー、
といったそうそうたる肩書きを持った海外の青年達にとっても、
自国に戻って石巻のために何かやろう、って人はそう多くはないはずで、
むしろ皆無かもしれなくて、
それぞれの国で、それぞれの環境で、
問題となっている課題解決を優先するはずです。
(もしかしたら今回の3日間がきっかけとなって何かが生まれる可能性は否定しませんが、
報告という形でそれぞれの国で派遣元や周囲に伝えてくれるぐらいが現実的だと思います。)

そしてそれは、当たり前のことです。
悲観する必要もなく、当たり前のことです。

逆に、僕自身が仙台や七ヶ浜で「うにゃー!」ってわけもわからず動いていると、
視点はどうしてもローカルになってしまって、
僕個人的には視野がせばまってしまうような感覚に襲われます。
その感覚が、今回この事業に参加しようと考えた大きな要因のひとつです。
(仙台や七ヶ浜の件についてはまた改めて書きます。)


意識をめいっぱいスケールして、自分の世界を広げて、
具体的なアクションは、「今、目の前にあること」に取り組む。
それが今現時点での自分の「解」でもあり、
Think Globally, Act Locally
という言葉なのだな、
というようなことを感じました。


以上、海外の青年達と船で3日間過ごして感じた3つのこと、でした。

※結論、すごく楽しかったです。
おそらく来年もやるみたいなので、特に宮城の若者の皆様に激オススメです☆
(僕も来年、年齢上限ギリギリで参加できたら嬉しいなーって思ってます。)