『社労士試験合格作戦04』エール出版 開業前でも稼げる(?)文章力(笑)
社会保険労務士試験の合格発表は、年末にネット上で行われます。
試験はマークシートのみで、発表はwebというのですから、いかにも時代を反映した試験形式と言えるかもしれません。
筆記試験もあり、合格者は掲示板に掲載という司法試験とは大きく異なります。
もちろん、難易度も(笑)。
その年の社労士試験を夏に受験し、ネット上で合格を確認した私は、早々エール出版に電話しました。
エール出版は、司法試験、税理士試験、公認会計士試験、社労士試験など、資格試験の合格体験記に特化した出版社です。
毎年、合格体験記を募集していることを試験前に知り、いち早く申し込んだというわけです。
その場で「OK」の返事をもらい、出版社からは指定の原稿用紙が郵送されてきました。
1日で書き上げ、返送しました。
その後、確認のためのゲラが届きました。ただの「一行」「一字」も訂正はありませんでした。
数ヶ月後に、無事出版。「めでたし」「めでたし」で、お話はおしまいのハズだったのですが、実はここらが新しい始まりだったのです。
当時、私は早稲田セミナーの通信講座で社労士試験の勉強をしていました。
もちろん、合格体験記の原稿でもそのことにふれ、「結構、教材やテキストなども充実していました。」といった内容の文章を書いたのです。
体験記を読んだ、早稲田セミナーのスタッフから自宅に電話がありました。
「差し支えなければ、合格体験記の文章を使わせてもたいたいのですが」
「使わせてもらう」とは、如何なる意味なのか。
しっかりと確認を取ることもなく、せいぜい、自社発行の月刊誌に転載するくらいのことだろう、と考えていたわけです。
予想に反して早稲田セミナーは、私ほか数名の合格者の体験記を合わせ編集し、小冊子を作成。自社パンフレットと一緒に次年度の受講者に渡し、宣伝用の商材に使っていたのです。
電話での承諾の見返りは「ノーギャラ」。
なんと悪質な(笑)。
原稿を使用された数名の呪いが災いしたのか、数年前、早稲田セミナーは同業のTACに吸収合併されることになりました(笑)。
もちろん、エール出版さんからは原稿料をいただきました。
しかし、これも、印刷冊数に比例するカタチではなく、原稿買い取りという条件でした(笑)。