今日のarahawiさんのツイッターによる設定話は新しくなるワールド名の由来についてでした。
以前のワールド名の由来は「神龍の相続者」の名前でしたね。
さて今回は?

◇新ワールド「エゼルシャーン」 由来
  (3月27日オープンの完全新規のワールド、新規の方はこちらへ。)

●アザルス歴紀元前380年【不死大戦】
 アザルス大陸に生まれたヒューマン族の天才魔術師「リー・イー」は、
 夜の貴族と呼ばれる「吸血鬼」たちの助力を得て、嘗てより研究していた「不死」の秘薬を完成させる。

 本来の目的は呪術でも防ぐことが出来ない「老衰」に抵抗するための薬だったが、服用した者は無限の再生能力と不老の力を得ることができ、
 灰になったとしても地の精を吸い上げて復活する「決して死ぬことがない者」となった。
 秘薬を得たリー・イーは短期間で死の軍勢を築きあげ、地上世界の制圧に乗り出した。

    これを【不死大戦】と呼ぶ。

 旧支配者である「ドラグーン族」の加護がなくなってしまったアザルス大陸の
 ヒューマン、エルフ、ドワーフ、ノーム、ポークルの5種族の賢者たちは、
 種族間の政治などを超越した「エセルナート」議会を設立した。

 それまでは種族単位の国家、政治体制だったが、これを機に種族間の諍いが(表面上は)なくなり、
 種族間貿易や交流が盛んになり、種族特性を活かした「混成パーティ」が最も効率的であることもこの時期に確立された。

 リー・イー率いる不死の軍勢は、殺した人間をすぐに仲間にしてしまうため、すぐに大軍勢となったが、
  行動時間が夜に限られていることと、
  白魔法(回復魔法)に対して生者とは反対の効果(回復されると傷になる)
 がある為、全く歯が立たない相手ではなかった。
 しかし、増え続ける死者の軍勢に対して、エセルナートでは対抗手段を見いだせず、このままアザルス大陸は死者の大陸となるかと思われた。

 だが、リー・イーの存在はアヴルールによる「永遠の循環」を乱す
 生まれ、死に、魂は巡り、停滞せず循環しつづける永遠、それがこの「世界」)
 と判断するものたちがいた。
 判断したのは「神龍の相続者」
 (すなわちメリィ・ウェザー、ナイトカイト、バロウバロウ、リーディンスルーたち)
 であり、彼らは「還魂の迷宮」リー・イーと不死者たちを封印する。
 これにより、第一次不死大戦は終焉を迎えた。


●アザルス歴紀元前300年
 不死大戦にて種族を超えたエセルナート議会は、種族を超えた法務機関として(国連のような)
 アザルス大陸全体の「法」を担い、「種族間差別の撤廃」に努める超法機関になった。
 その働きによって、他種族を決して認めようとしなかった者たちも認め合うようになり、
 長い種族間抗争が続いていたエルフドワーフが同じ町で暮らすなど、10年前ではありえない光景も見られるようになった。
 しかしそんなエセルナートも新たな種族の出現は想定していなかった。
 不死大戦直前、リー・イーの不死薬づくりを手伝った夜の貴族・・・「吸血鬼」たちが、
 突然自分たちの種族権を主張したのだ。
 人の生き血を啜り永遠を生きるアンデッドモンスターとして認知されていた吸血鬼だが、
 彼らは 「自分たちも生き物であり種族であり化け物として扱うのではなく、
 文化的な生活を安全に送る権利がある」
と主張した。
 人間以上の知力、体力・生命力(!?)と特殊能力を持つ「明らかな上位種族」に対し、エセルナート議会は紛糾した。

  「都を持ち文化を持ち、法まである吸血鬼がモンスターと同列であっていいものか」
  「人と吸血鬼の間で協定を結んで共存する道はないのか」

 という穏健派もいたが、圧倒的多数を占めた強硬派によって、結局は沈黙させられた。
 なんせ、ほとんどの吸血鬼は人間を襲い、吸血している。
 この事実を前に「人間を捕食する存在を同列の種族とは認められない」としたのだ。

 吸血鬼貴族院はエセルナートの判断を不服とし
  「人間を捕食する存在として認められたため、我々は人間の上位種として人間社会の統治を敢行する」
 と発表。
 これに対してエセルナートは、冒険者や各国の精鋭によりアザルス大陸北東の丘陵地帯にある
 吸血鬼たちの不死都「エゼルシャーン」に一斉攻撃を開始した。

 (※エゼルシャーンがどうなったのか、
   吸血鬼と人類はどうなったのかについては今は伏せておきましょうかねぇ。)


◇新ワールド「シュナト」 由来
 (既存ワールド:ナイトカイト + リーディンスルー合併ワールド)

●アザルス歴紀元前130年【ゴブリン戦争】
 250年の歴史を持った超法機関「エセルナート」は、あらゆる種族の頂上にある機関として、
 絶大な権力を持つようになっていた。
 エセルナートの戦力数は決して多くないが、種族混合で部隊を編成していたため、
 それぞれの種族特性を活かして戦った。これに種族の偏った他国では勝てなかったのだ。
 そんなエセルナートの議長に推薦されたヒューマン族の貴族、
 ダルア・メラ・シャンデール11世「種族間抗争の終焉」を提示。
 今まで暗黙の抗争状態であったヒューマン・エルフ・ドワーフの代表者たちは、ダルア公の締結書にサインした。
 このときの代表者は、
   ヒューマンはダルア・メラ・シャンデール11世
   エルフはケシュネイア王女
   ドワーフはフォーカスムーン国王
 後に、もともと種族抗争に加担していなかった
  ノームの代表「ククルディアンヌ嬢」や、
  ポークル族の代表「ルータ・ルタ・ルルタ」
 もサインしたことから、実質的にアザルス大陸5大種族の抗争終了となった。

 この調停式において、エルフやドワーフは首都から来たが、ヒューマン族には首都と呼べるものがなく大変な恥をかいてしまった。
 それが後のダルア・メラ・シャンデール12世による都市国家建設につながっている。
 エセルナート議会は種族間抗争の終焉を迎え、役目を終えて解散する予定だった。
 しかし、エセルナート議会はアザルス大陸内のどの勢力よりも権力を保持していたため、
 その権力に魅入られた者たちによって保持されてしまった。
 ここで解散していれば名誉だけが後世に伝えられたのだが、欲にとりつかれてしまった議会は、権力を駆使しアザルス大陸の統一計画を打ち出す。
 それを率先したのは議長であるダルア・メラ・シャンデール11世だった。
 エセルナートはまず、人類にとって害となる妖魔妖物の類を一掃することを目的に掲げた。
 特に辺境に多くの集落を作り、テリトリーに入る人間を容赦なく殺してしまうと言われているゴブリンたちの一掃に力を入れた。
 その戦いのために各国から資金・人材・食料などを強制徴収し、国力を低下させることに成功した。
 エセルナートはゴブリン討伐を名目に本当の狙いである大陸統一を果たそうとしていたのだ。
 
 だが、ここでエセルナートに反旗を翻した者たちがいた。
 彼らは「ゴブリンは妖魔の類ではなく、共通言語を持たないだけの人類に等しい一種族である」と主張し、
 エセルナートのゴブリン討伐に異を唱えたのだ。

 こうしてエセルナート軍反エセルナート軍【マカラ】は、ゴブリンという旗を中心に戦争を起こした。 
 反エセルナート派【マカラ】は、ゴブリン達と共同戦線を貼り、各地でエセルナートを翻弄した。
 共同戦線を貼れるということは、言葉が通じなくても意思疎通ができるということであり、これに気がついた者はエセルナートの主張に疑問を持つようになってしまった。
 各国の後ろ盾を失い、権威を失ったエセルナートは、議長であるダルア・メラ・シャンデール11世指揮の元、ゴブリンとの決戦に挑んだ。
 決戦地はエセルナート議会のある都市【シュナト】だった。
 
 (※ゴブリン戦争の行く末がどうなったのかは、またいずれ語る日が来るでしょう、えぇ。)


◇新ワールド「リラローザ」 由来
 (既存ワールド:メリィ・ウェザー + バロウバロウ合併ワールド)

●アザルス歴紀元前80年
(いろいろあって)追放されたダルア・メラ・シャンデール11世は、周到に復讐の計画を図っていた。
 議長であったころに蓄えた資金を用いてアザルス南部に空中都市「リラローザ」を建築し、 軍隊も設立した。
(このリラローザは空中都市といっても空に浮かんでいるわけではなく、バビロンの空中庭園のようなものである)

 しかし、志半ばにしてダルア・メラ・シャンデール11世は180歳という長寿で死亡する。
 (その長寿の秘密はゴブリン戦争の結末と結びついているので今は秘密にします)
 だが11世の息子であり、父親以上に支配欲の強いダルア・メラ・シャンディール12世は、
 自らダルア皇国を名乗り、列強各国に宣戦布告した。
 そして最後の国家アルバロアが崩壊し、同年皇国はアザルス大陸を統合し、暦をアザルス歴とした。
 このダルア皇国が、現在のディメント王国クォパティ法制院ハーサント連邦の礎になります。


§最後に§
 と、いうわけで、今回の新しいワールド名はすべて過去に存在していた最大の都市名です。
 いずれなんらかの形で冒険者の皆さんが行くことになるかもしれませんね。
 またPSとDSで発売されているWizardryをプレイするとこれらに関係している事がらがでてくるかもということでした。


以上
いろいろと見えてくること・謎が増えたことがありますね。
何時か綺麗に年表と地図にまとめてみたいですね。

では また