失われた十年が二十年になり、三十年ともいわれ始めた。

すでに四十年に突入したという言葉もネットで散見される。

それでも日本人は全くといっていいほど危機感を持っていない。

 

現状で満足しているならそれでもいいが、賃金は下がる、子供も育てられない、結婚もできない。

そんな人がごまんといるこの国が、このままでいいと思っているのだろうか。

 

政治家には飽き飽きした。それは分かる。だがその政治家を生んだのが私を含む国民だ。

私も選挙に行かなかったことはある。

だがもう放置しているわけにはいかない。もちろん選挙には必ず行くよう心掛けてはいる。

 

少子高齢化対策など政府は対応しているが、小手先の対応にしか見えない。

だから効果も薄い。効果があったとしても長続きしないし、国の繁栄には結びつきにくいと思う。

もはや手遅れのような気がしてならない。

いまさらどんな手を施そうと、日本はもう経済大国には戻れないのでは。

 

失われた十年が何十年か重なって、昭和二十年と同程度の破滅を迎えないと、日本国民は目を覚まさないと私は思う。

それは意外と早くやってくるかもしれない。

私は四十代後半だが、死ぬ前に日本は破滅するかもしれない。

いや、むしろ早く破滅してくれたほうが、早く日本人の目を覚まさせることになるのでいいのかもしれない。

 

それでももうかつての経済大国には戻れないと私は強く思う。

せめて日本に住むすべての人が、生活に困らない程度の経済を維持していける国になれれば御の字であろう。