はやい話しが 『これ』 なんだよな。

あと、田母神氏のかつての論文のおかげでヴェノナ文書やコミンテルンは有名になったけど、同論文における 「日本は、国家間の条約に基づいた正当な権利で中国に軍隊を駐留させていた」 って内容だがあまりその内容を言及されていない。

具体的に指摘させてもらうなら高校時代の世界史で習った 『義和団の乱』 という、現代風に言うなら清王朝が煽った外国人排斥の官制テロに端を発しているのである。

ここまで経緯が明らかになれば 「日本は中国を侵略した!」 などという主張の胡散臭さは分かっていただけるだろうか?

ちなみに、義和団の乱は我が国の柴五郎中将率いる日本軍をはじめとする各国の軍の協力の下にこれを退けたわけであるが、“官制テロ” まで引き起こした清王朝を前に被害を受けた各国が自発的な再発防止を望むわけもなく、こうして1901年9月7日に清朝政府は8カ国との北京議定書(心中条約)を締結し、賠償金支払いとともに北京と天津への外国軍隊の駐留権を認めた。

というわけさ、今もむかしも自称∶リベラル(左翼)どもがこういった経緯も調べずに 「日本の軍隊が中国に駐留していたのが侵略の証拠だ!」 とかほざくのは思考停止に他なりません。

さらに言えば、日華事変(日中戦争)とて実際には 「満州事変の拡大」 などではありません。

実際には満州地区は 『満州人(女真族)の土地』 であり、歴代の中華王朝も 「異民族の勢力圏」 と考えたからその境界に 『万里の長城』 を築いたわけであり、満州地区はその 『万里の長城』 の外側にあったわけです、そのうえ 〘中華民国〙 の建国スローガンは滅満興漢=満州族を追い出して漢民族の王朝を復興させようとする革命思想。


で、下の画像↙の太線が万里の長城(歴代の中国王朝が定めた異民族との境界線)の範囲、多少わかりづらいかもですが 『満州地区』 が万里の長城の外にあったことが確認していただけると思います。


ですので、満州人の支配者=清王朝の皇帝を追放して建国した国=中華民国が清王朝の祖国(満州地区)まで領有を主張してゴネたこと自体がなんの正当性も無いのですよ。

かりに 「愛新覚羅一族が満州を統治する力が無かったからあの土地は無主地だった!」 と言うのであればそれもありですが、その場合でも中華民国は満州を統治していた事実はありませんからね、さらに言えば日本は満州地区内における満州人の民族独立運動も支援していますし(粛親王をたてた満蒙独立運動)そして何より満州事変自体が北支事変の四年前には終結しています。

で、さらに時間をすすめて本題の 『日華事変=中国国民党(蒋介石政権) vs 我が国日本』 の経緯に進みますが、これも当然ながら 「日本人排斥運動=中国人による殺人も含む反日テロ活動」 が活発化する中で、蒋介石政権が全く無能だった、あるいはむしろ蒋介石政権自体が日本人虐殺に加担していた!という歴史的事実に起因します。

で、手短に説明すると中国北部は陸路が発達しており陸軍が駐留しておりましたが、こちらでは入植した日本人が 「ここに記述するのもおぞましいほどの手口で数十人から数百人単位で虐殺される」 という事件が頻発し、度重なる挑発に耐えかねた陸軍がこれに対抗措置をとった次第というわけです、これを 『北支事変』 といいます。
一方、中国南部は水運が発達していたため海軍が駐留しておりましたがこの南部においても日本人の殺害が発生しており、あげくのはてには蒋介石政権が 『上海にあった日本租界』 を空爆するという暴挙に出ました、これが 『上海事変』 の引き金となったわけです。

なお、頭の悪い自称∶リベラリストは 『租界=経済植民地』 と勘違いしているようですが、租界は 「中国市場の門戸開放にともなう機会均等化のために、中国政府(国民党)が日本や欧米の複数国と交わした九ヶ国条約に基づいて作られた 《経済特区》 であり、むしろ蒋介石政権は同条約に基づいて租界の権益の保護と安全の保障を義務付けられている立場だったのです。

さらに付け加えるなら、日本はこの中国側の度重なる暴挙にも関わらず 「中国における権益の全てを放棄して満州まで撤退する」 という条件で和平交渉(船津和平工作)を試みました、それも船津辰一郎という、日支双方からの信頼の厚い人物をもって交渉にあたろうとしたわけですが、その当日に海軍の大山中尉と斎藤一等水兵が国民党によって惨殺されるにいたり交渉は頓挫してしまいました。

船津辰一郎氏↗

大山中尉と斎藤一等水兵↙



つまり 『北支事変』 も 『上海事変』 も、中国側にこそ問題があって勃発した軍事衝突であり、これが全体化したものが 『日華事変(日中戦争)』 だったのです、これでもまだ 「日本は中国を侵略した!」 と言い張るヤツがいたら是非ともソイツの言動をよく咀嚼してみて下さい、確実に論理は破綻していますから。