本日11/3は柄本明さんの77歳の誕生日である。先月の10/26に明治座で柄本さんが医師・見川鯛山役を演じた『また本日も休診 〜山医者のうた〜』を観てきたばかりだが、僕が初めて柄本さんの舞台を観たのは1979年1月の渋谷ジァン・ジァンでの東京乾電池公演『歯にひっかかったスルメは舌ではずせ』で、柄本さんが30歳、僕が14歳の時だったから、かれこれ46年も僕は柄本さんの舞台をポイントポイントで観続けてきたことになる。
最初に観た乾電池、そして柄本さんの印象は強烈だった。まだ乾電池がテレビで知れ渡る前だったが、口コミでの評判を聞いて集まった先物買いの若者たちで小劇場のジァン・ジァンは超満員。スートリーは何も覚えていないが、狭い舞台で身体を張り暴れ回って笑わせる柄本さんベンガルさん高田純次さん綾田俊樹さん角替和枝さんの姿は今でも脳裏に焼きついている。それから乾電池が本多劇場に進出するまで、毎公演、欠かさずに観に行ったものだ。
そして、1980年11月には新宿・紀伊国屋ホールでつかこうへいの作・演出『蒲田行進曲』の初演で、ヤス役を演じる柄本さんも観た。銀四郎役は加藤健一、小夏役が根岸季衣だった。
1982年11月には柄本さんが緑魔子さん清水紘治さんと共演した下北沢・本多劇場のこけら落とし公演『秘密の花園』(作・唐十郎、演出・小林勝也)を友人の清水ミチコさんと観に行き、1983年2月は渋谷PARCO劇場で李礼仙さん柄本さん不破万作さんらの『黒いチューリップ』(作・唐十郎、演出・蜷川幸雄)を観た。
このあたりは柄本さんを通じて、つかさん唐さん蜷川さんという現代演劇史を勉強しているような形だった。
1997年に水谷八重子さん波乃久里子さん中村勘九郎さん柄本さん藤山直美さん寺島しのぶさんらによる新橋演舞場での新派公演『浅草慕情 〜なつかしのパラダイス』(作・金子成人、演出・久世光彦)から始まった勘九郎さん直美さんとの『浅草パラダイス』シリーズも毎年楽しみだった。
2001年12月の下北沢ザ・スズナリでの東京乾電池25周年記念公演『夏の夜の夢』(作・シェークスピア、演出・柄本明)も楽しかった。蛭子能収さんも出ていたし、まだ新人だった江口のりこさんも江口徳子の名で出ていた。
2015年9月は下北沢のアトリエ乾電池で柄本さんと江口のりこさんによる『授業』(作・イヨネスコ、演出・柄本明)を観ている。
思えば、46年間にわたって追い続けてきた役者というのは、そうはいない。柄本さんには、これからも面白い舞台を観させて頂きたいと願っている。
