【西条昇の浅草レヴュー史コレクション】昭和8年の玉木座「プペ・ダンサント」のプログラム | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

手元にある、昭和8年(1933)11月の浅草・玉木座でのレヴュー劇団「プペ・ダンサント」のプログラム。
同劇団は、昭和5年11月にエノケンこと榎本健一らによって旗揚げされたが、翌6年にエノケンが抜け、その後、エノケンの師匠の柳田貞一が中心となり、やがて、その柳田も去った。
これは第3次プペ・ダンサントの時の物で、戦中戦後の軽演劇の中心人物となる森川信とシミキンこと清水金一が共に在籍。二人は、この後、大阪・千日前の彌生座で旗揚げされた「ピエル・ボーイズ」に移っている。
他に、藤尾純、白河貫一、林葉三ら。
軽演劇作家の淀橋太郎に言わせれば、白河が最も才能があったとか。観てみたかったな。