【西条昇の昭和演芸史コレクション】演芸・喜劇のオールスターが出演のラジオドラマ台本 | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

手元にある、ラジオドラマ「愉快な仲間  華声ウエスタン」の台本。
犬・榎本健一、ニワトリ・古今亭志ん生、猫・柳家三亀松、馬・花菱アチャコ、アパッチの酋長キンバー・三遊亭金馬(三代目)、子分キンゴロ・柳家金語楼、オーツジー・大辻司郎、解説・徳川夢声という喜劇界・演芸界を代表する豪華な顔ぶれが揃っている。
これだけの方々が同じ場に居合わせたというだけで夢のようだ。
華声ウエスタンというだけあって、全体の仕切りを二代目・猫八でもあった木下華声が務めた。皆、華声のためのご祝儀出演ということか。
冒頭のニワトリ役の志ん生師匠の「(コケコッコー)ええ、どうも。今年はあッしの年なんだがね、どうも。寒いね。古今亭志ん生」との自己紹介の台詞が何とも面白い。
これ、録音が残っていたら、国宝級の価値があるね。