【西条昇のストリップ史コレクション】女剣劇 筑波澄子一座のロック座出演を紹介したアサヒグラフ記事 | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

手元にある、「アサヒグラフ」昭和52年(1977)6・24増大号での浅草ロック座に久々に出演した女剣劇の筑波澄子一座のステージを特集したグラビアページ。
題して〈豪華絢爛美女群 独占裸舞裸舞 東京・浅草ロック座 女剣劇 筑波澄子パッケージショー〉〈ロックに帰ってきた女剣劇〉。
昭和20年代後半に女剣劇の一座を率いてロック座の舞台に立っていた筑波澄子が、この5年前にロック座を入手した斎藤智恵子ママに招かれ、ストリップの合間に舞踊ショーと約20分の芝居を披露していた時のものだ。
記事では、斎藤ママが筑波を招いた理由を語り、〝来年に計画しているロック座の建てかえでは、ポルノ・センターの中に女剣劇専用の劇場を作ることまで考えている〟との一文も。
実際に昭和59~60年に建てかえられた新しいロック座のビルの中に女剣劇の劇場が入ることはなかったが、斎藤ママは平成13年(2001)大晦日から同19年(2007)までロック座の並びの大勝館で大衆演劇の興行を行っている。