【西条昇の浅草 映画史コレクション】昭和9年の三友館のプログラム | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

浅草・三友館シリーズ⑦。
手元にある、昭和9年3月の浅草・三友館のプログラム「三友館週報」。
当時は、日活の映画を上映していたようだ。
この週は、山中貞雄監督、大河内傳次郎・主演「鼠小僧次郎吉 江戸の巻・道中の巻・仁義の巻」の三部作による鼠小僧次郎吉大会であった。
同三部作には、のちの「アノネのオッサン」高勢実乗が梵字の安五郎役で出演している。
次週は、稲垣浩・監督、片岡千恵蔵・主演の国定忠治大会である。
三友館が強制疎開で取り壊されたのは、昭和19年のことであった。
戦前に三友館の支配人をしてた東洋興業創業者の松倉宇七が、昭和26年に三友館の跡地に浅草フランス座を開場させている。