【西条昇の浅草 映画史コレクション】大正4年の遊楽館での尾上松之助映画「蒲生三勇士」プログラム | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

手元にある、大正4年(1915)の浅草・遊楽館での〝目玉の松ちゃん〟こと尾上松之助・主演「蒲生三勇士」(日活京都)プログラム。
蒲生三勇士とは、〈忍術豪傑 雷名天下に轟く〉村雨雷太郎、〈古今の怪力 龍蛇退治の〉荒波龍之助、〈蟻の眼も逃さぬ手利剣の名人〉天津小源太のことだ。
この映画が尾上松之助の主演であることは間違いないのだが、いつもは有る〈尾上松之助劇〉との記載がないのはどうしたことか。
実演は、都櫻水一派による旧劇「材木町噂の聞書」と新派喜劇「日本晴」。
都櫻水は十二階演芸場で人気を博した後、遊楽館に移ってきていた。