【西条昇の80年代アイドル論】安井かずみ&加藤和彦コンビの傑作、岩崎良美「どきどき旅行」 | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

1982年4月21日発売の岩崎良美のシングル第9弾「どきどき旅行」。
作詞の安井かずみと作曲の加藤和彦の夫婦コンビは多くの女性アイドルの楽曲を手掛けているのだが、中でもこの曲と高見知佳の「ジャングル・ラブ」は飛び抜けた傑作で、僕が大好きな曲である。
とは言え、どちらもあまり売れなかったのだが…。
「♪どきどきよ どきどきなの はじめてのハワイ旅行」との出だしから、恋人と二人きりのハワイ旅行に行くことになった女の子の「♪地図を見てわたし 浮かれ出しそう」「♪ハイビスカス 髪に飾りましょう」といった、やたらに盛り上がった心理が描かれ、「♪わたしの恋は のぼりつめて行かせて ハワイに行かせて」という強烈なおねだりのフレーズで締め括られる。
加藤による曲もイタリアンツイスト風のイントロから派手に盛り上がり、聴いているこちらまで〝どきどき〟してくる仕上がりになつている。
https://youtu.be/nFzJviTcrR4